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麻梨
著者:麻梨(あさり)
銀魂と廃墟と三浦しをんさんと箱根駅伝をこよなく愛する性別♀。最近の悩みは仕事帰りに寄ったプールで監視員のおじさんに(真剣に泳いでいたにもかかわらず)「大丈夫? ビート板使う?」と心配され、それをさらに職場で話して笑われたこと。大体毎日幸せに生きています。そう見えないらしいけれど。上記で勘のいい人ならうっすら察せる通り、書くことにおいてド素人です。
エッセイ/エッセイ

吾輩は司書である(10)

[連載 | 連載中 | 全29話] 目次へ
にゃんこをなでなで。猫缶を差し上げようとコンビニで購入。なぜかお箸が着いてくる。私が食べると思われたのか、ありがた迷惑とはこのこと。図書館での「あるある迷惑」とは?
にゃんとも複雑

 先日、駅前で猫に遭遇しました。
 シルエット的に猫なのはわかるのですが、とにかく動かない。ふてぶてしく、まるで人間を見下すような「はんっ」っと吊り上る口。
 ベンチを一人でどてーんと占領するその貫録……。まるで氷上のアザラシ! 近づいてもビビりもしません。
 普通に触らせてくれる猫様でした。愛想はないのだけれど。
 さて、触らせてくれたお礼に……と、猫缶を差し入れることにした私。傍にコンビニがありました。
「あ、テープでいいっス」
 レジにて猫缶のみ出しました。
 箸がついてきました。
 なんということでしょう。
 箸、テープで箸と缶詰、ガッツリホールディング。
 衝撃、ビフォーアフター!(シルエットが)
 猫飼っていないので知りませんけれど、あれってほぐして食わせるものなの? そのためなの? それとも私が人類に見えなかったの? あ、蓋空けると案外芳しい香りが……ってそうじゃねぇや。
 雑食ですが、猫缶にまで手を出すほどデンジャーな味覚していないやい。
 もしも良かれと思ったサービスならばとても誤解を招くと思います。

 視点は逆転になりますが、ある深夜番組で「ありがた迷惑な行為特集(スタッフ目線)」が組まれていました。
 美容室でシャンプーして貰う時、ちょっと首を上げる人。先生、怒らないから正直に挙手しなさい。
 あの行為ってすげぇ迷惑らしいです。
 何故なら美容師さんの服が濡れるから。
 し、知らんかった……私完全上げてたわ。だって頭重いと思われたくないやん。いや、「コイツ頭軽いなオイ」とか思われるのも嫌だけれど。
 ありがた迷惑って表現は微妙な話ですが、図書館での「あるある迷惑」は返却作業が終わった後に「その本もう一度借りたいです」。
 あ、いや。続けて借りるのがダメなんじゃないんです。

 返却を通す前に言っていただきたいのです!

 延長(継続貸出)と再貸出しって、利用者側からすると変わらないように思われますが、思いっきり違います。
 図書館の資料は全て町や市の財産。
 個人が独占して良いものではないのです。
 一回の貸出で三度までの延長制度など、極力手元にある時間を長くできるよう現時点でも考慮している図書館は圧倒的に多いでしょう。
 しかし、一度システムに返却を通してしまうと、その人が何回連続で資料を独占しようと、こちらからは止めることができなくなってしまいます。
 延滞料金がかからないことにつけ込まれているようなもの。

 だから、ここから先は個人の良心に訴えるしかない。

 悪質なパターンですと、何度「返却前にお声かけください」とお伝えし、いくらこちらからお伺いしても「返却してください」「さっき返した本もう一回」と意図的に繰り返す猛者もいらっしゃる。注意した瞬間ヒートアップですよ。
 お客様は神様ですとはよく言いますが、我々には宗教の自由が認められています。
 私達は財産を補完・管理し、お預かりしているだけ。独占する人は神様ではありません。
 次の予約があるようなら悪いから延長は申し出られない……と、継続貸出を申し出られない方。
 お気遣いありがとうございます。
 しかし、予約が入っている資料は最初から継続貸出できません。
 どちらにせよ結果は変わらないのです。
 だからこそ、それぞれお声かけはスタッフが返却作業をしてしまう前にお申し付け頂きたい。
 まぁ普通に考えて、次の人に予約がないなら……と、顔も見知らぬ相手の事を気遣えるってのは素晴らしいことです。
 サービスって難しいよなぁ。
 良心が負担ってのも、なんだか嫌な話ですが、きっと大半の事に悪気はない。わかっています。

 私の猫缶に割箸つけた定員さんに、悪意があったかどうかは別として。
 ……くそう。
(つづく)
(初出:2015年01月08日)
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登録日:2015年01月08日 17時20分

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