
著者:麻梨(あさり)
銀魂と廃墟と三浦しをんさんと箱根駅伝をこよなく愛する性別♀。最近の悩みは仕事帰りに寄ったプールで監視員のおじさんに(真剣に泳いでいたにもかかわらず)「大丈夫? ビート板使う?」と心配され、それをさらに職場で話して笑われたこと。大体毎日幸せに生きています。そう見えないらしいけれど。上記で勘のいい人ならうっすら察せる通り、書くことにおいてド素人です。
エッセイ/エッセイ
吾輩は司書である(27)
[連載 | 連載中 | 全29話] 目次へ
マニアックスポット「目黒寄生虫館」に突撃。全長8メートルのサナダムシに仰天し、体内から引きずり出されるところを想像して怪しく身もだえする麻梨なのであった。
アイアンメイデンVSサナダムシ(後半戦)
前回に引き続き、一生に一度は行ってほしいマニアックスポットの話であります。
「目黒寄生虫館」は入館料無料の施設です。ぜひとも注目して貰いたいのは、この施設の「ごあんない」です。一部ですが、ご紹介いたします。
「寄生虫はほかの動物から「住み家」と「食べ物」をもらって生活しています。
ですから普通、貸主への害を少なくするように進化します。
もし寄生虫が貸主に大きな影響を及ぼせば、自分も生き残れなくなりますので、影響を少なくするような生き方に進化してきました。(公式HPより一部抜粋 http://www.kiseichu.org/Pages/aboutus.aspx)」
感動しました。
寄生虫……お前ら……いろいろ考えて生きているんやな……。お前らの頭というか脳みそがどのへんにあるのか知らないけれど。
寄生虫の世界でも空気が読めない奴(暴れて人体に影響を及ぼして追い出される的な)は淘汰される運命にあるんですね。
あぁなんて儚い寄生虫。
みなさんもホルマリンに浸かった寄生虫と対面することがあったら彼らの気持ちになってみましょう。なんだか優しい気持ちになれると思います。生きるって大変だ。
家主への負担がかからないようにひっそり同居なんて、まるでアリ○ッティです。
これぞホントの借り暮らし。
みんなのお腹の中にもきっといるよ☆(不法侵入ともいう)
さて、こちらの博物館で一番の目玉は八メートルのサナダムシです。
実際の患者さんの中から摘出されたそうで、その外見は我々の想像できる寄生虫の姿を遥かに凌駕しております。
まるでモンスター。
いや、ほうとううどん。
何が楽しくてこんなにでかくなっちゃったのよ。
そんなにこの人の腸の中は楽しかったの?
それなんて名前のワンダーランド? ディズ○―ランド? 竜宮城?
サナダムシ本人に問いただしたい一方(本人という単位があきらかに間違えている)、驚愕するのは、このほうとううどんをすくすく腹の中で飼育していた患者さんには自覚症状がなかったということです。全長が自分を超える生き物が体内にいるってどんな気分なんだろう……。
知らぬ間に居座る寄生スキル。
いや、ヒモスキル。
ぜひとも伝授してほしいものです。
寄生虫って、コビトとか妖精と似たようなものなのかもしれませんね。あ、八メートルだと巨人か。
そういうわけで特に意味なくアイアンメイデンと寄生虫を見学してきたわけですが、言い方を変えると「人間に厳しい残酷な人間の歴史」と、「生物と共存する寄生虫の世界」なんですよね。
人類がみんな寄生虫のような心を持てば平和になるのでしょうか。
て、寄生虫に心ってあるのか?
もし麻酔なしで○メートル級の寄生虫を尻から引きずり出されることがあるとしたら、全身串刺しにされるのとどちらが辛いのでしょう。いや、意外と気持ちいいのかも……。
私は試してみたいとは微塵も思いませんが、希望者・経験者はぜひレポートを麻梨に提出するように!
前回に引き続き、一生に一度は行ってほしいマニアックスポットの話であります。
「目黒寄生虫館」は入館料無料の施設です。ぜひとも注目して貰いたいのは、この施設の「ごあんない」です。一部ですが、ご紹介いたします。
「寄生虫はほかの動物から「住み家」と「食べ物」をもらって生活しています。
ですから普通、貸主への害を少なくするように進化します。
もし寄生虫が貸主に大きな影響を及ぼせば、自分も生き残れなくなりますので、影響を少なくするような生き方に進化してきました。(公式HPより一部抜粋 http://www.kiseichu.org/Pages/aboutus.aspx)」
感動しました。
寄生虫……お前ら……いろいろ考えて生きているんやな……。お前らの頭というか脳みそがどのへんにあるのか知らないけれど。
寄生虫の世界でも空気が読めない奴(暴れて人体に影響を及ぼして追い出される的な)は淘汰される運命にあるんですね。
あぁなんて儚い寄生虫。
みなさんもホルマリンに浸かった寄生虫と対面することがあったら彼らの気持ちになってみましょう。なんだか優しい気持ちになれると思います。生きるって大変だ。
家主への負担がかからないようにひっそり同居なんて、まるでアリ○ッティです。
これぞホントの借り暮らし。
みんなのお腹の中にもきっといるよ☆(不法侵入ともいう)
さて、こちらの博物館で一番の目玉は八メートルのサナダムシです。
実際の患者さんの中から摘出されたそうで、その外見は我々の想像できる寄生虫の姿を遥かに凌駕しております。
まるでモンスター。
いや、ほうとううどん。
何が楽しくてこんなにでかくなっちゃったのよ。
そんなにこの人の腸の中は楽しかったの?
それなんて名前のワンダーランド? ディズ○―ランド? 竜宮城?
サナダムシ本人に問いただしたい一方(本人という単位があきらかに間違えている)、驚愕するのは、このほうとううどんをすくすく腹の中で飼育していた患者さんには自覚症状がなかったということです。全長が自分を超える生き物が体内にいるってどんな気分なんだろう……。
知らぬ間に居座る寄生スキル。
いや、ヒモスキル。
ぜひとも伝授してほしいものです。
寄生虫って、コビトとか妖精と似たようなものなのかもしれませんね。あ、八メートルだと巨人か。
そういうわけで特に意味なくアイアンメイデンと寄生虫を見学してきたわけですが、言い方を変えると「人間に厳しい残酷な人間の歴史」と、「生物と共存する寄生虫の世界」なんですよね。
人類がみんな寄生虫のような心を持てば平和になるのでしょうか。
て、寄生虫に心ってあるのか?
もし麻酔なしで○メートル級の寄生虫を尻から引きずり出されることがあるとしたら、全身串刺しにされるのとどちらが辛いのでしょう。いや、意外と気持ちいいのかも……。
私は試してみたいとは微塵も思いませんが、希望者・経験者はぜひレポートを麻梨に提出するように!
(つづく)
(初出:2016年07月02日)
(初出:2016年07月02日)
登録日:2016年07月02日 13時54分
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