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麻梨
著者:麻梨(あさり)
銀魂と廃墟と三浦しをんさんと箱根駅伝をこよなく愛する性別♀。最近の悩みは仕事帰りに寄ったプールで監視員のおじさんに(真剣に泳いでいたにもかかわらず)「大丈夫? ビート板使う?」と心配され、それをさらに職場で話して笑われたこと。大体毎日幸せに生きています。そう見えないらしいけれど。上記で勘のいい人ならうっすら察せる通り、書くことにおいてド素人です。
エッセイ/エッセイ

吾輩は司書である(5)

[連載 | 連載中 | 全29話] 目次へ
花も恥じらう二二歳、短大同期の三人で秘宝館「性神の館」に突入。がっつり解説コースを選んだ筆者たちが驚いたその内容とは?
 明るい××計画

 過保護なのか、ただの嫌がらせなのか。
 存じ上げませんが、私、両親から地味に監視されております。
 えぇ。
 どうやら両親。
 チェックしているようですよ。
 このエッセイ。
 ロクでもないことばっかり書いているので、閲覧したのであろう翌日は今まで以上に生ゴミ見るような視線を送られるのでありましょう。親の眼を気にして日記を書くとかどんな罰ゲームなんでしょうか。

 毎度ながら激しくどうでもいい知識ばかり養う傾向のある私。興味のベクトルが常々マイノリティを示しています。
 そういうわけで、短大同期の学校司書組で、地元の栃木県にある有名な秘宝館「性神の館」に行ってきました。
 はい。ここで察しの良いみなさまは「あ、アカン記事や」って思うでしょう。
 多分一割にも満たないでしょうけれど、「秘宝館ってなによ」って方のために説明します。
 性風俗・人間や生物の夜の営みに関する資料を所蔵した施設です。
 もっとざっくり言いましょう。
 「性神の館」は古今東西ありとあらゆる男性器と女性器の文物が連なる、いわばめしべとおしべがチークダンスしているトンデモ神の像をどーんと並べた館でございます。
 ちなみに、入り口には恥ずかしがることすら一切忘れるくらい潔く、超巨大な男性器の石が! そして、入場ゲートはまさかの女性器をかたどっているという……。
 花も恥じらう二二歳の乙女が三人。
 はしゃぎながら門をくぐりました。
 何やってんすかね。ウチら……。
 ちなみにこちらの秘宝館ですが、注意書きがあります。

 スケベな方はお断りです。
 そういう施設ではありません。
 念のため。

 さて、通常コースとがっつりコースがあったのですが、我らが三人はムッツリなので「がっつり解説付き」のコースをお願いしました。
 入館の時からものっそい愛想の良い奥さんと、説明がとんでもなくユーモラスなオーナー。あ、この人たちに公民とか日本史とか教わりたかったな、と思いました。絶対受験には役立たないけれど。
 先っぽにおふんふんフィギュアのついた指し棒を振り回し、いざ授業が始まります。
 話しはじめると深いこと深いこと!
 いろんな意味で直接的な言葉を避けられないのでレポートできませんが、学校で教わるわけがない話の面白さといったら!
 にやにやしちゃう反面、多様性や歴史、発生に置いてはもう「へー!」と関心と圧倒です。脱帽でした。
 余談ですが、全国四七都道府県多かれ少なかれ必ずエロ祭りがあるようです。
 そして、エロ同祖性神の数ベストランキングが貼られていました。
 一位は神奈川県。なんと、一〇八九点……。
 うち、一七五点が小田原に密集しています。性の神様はかまぼこがお好きなのでしょうか。
 続いて長野が一〇五五点。群馬が五四二。つまり、長野・神奈川が頭一個――いえ、先っぽずるむけています。手も足も出ない栃木は確か二〇かそこらくらい。なんだろう。この無駄な安心感。
 なかにはパンツを奉納することで安産祈願になるところもあるらしく、女性がその場でストリップしちゃうという記事も貼られていました。日本って自由だなオイ。
 春画とか肥後芋茎(ひごずいき)という大昔のアダルトグッツとか、世界の性的法律とか。ただのおたふく人形だと思ったのに、下からみたらあられもない所が丸見えの元祖アダルトフィギュアとか。
 ツッコみだしたら止まらない面白さでした。
 ちなみに江戸時代より以前の日本。女子は結婚相手に初めてを捧げるのが当たり前でしたが、実は夜のちょめちょめを学ぶ場がなかったんですよね。
 いざ初夜を迎え、男子がいろんな意味で戦闘態勢に入ったのを暴力と勘違いして逃げちゃう女子がたくさんいたとか。
 それではアカンと立ち上がるのが母親です。
 なんと、お母ちゃん。裁縫道具に春画を忍び込ませます。当時、裁縫道具は女の道具であり、男が裁縫道具を触ることはなかったからということのようです。
 これを現代的に置き換えましょう。
 初潮がくるころの小学生女子のランドセルにエロ本を忍び込ませます。
 なんて回りくどい!
 他にも、手順を学ばせるために皿の裏(洗う時しか見ない)に詳細が……鮮明なことにカラーです。しかも、絶対そんなサイズありえねぇだろ、という男子の意地がありありと。あらやだ、ずっぽり入ってる。
 今やったら悲鳴ものですよ。
 本当に自由の国ですね。
 非常に勉強になりまして、三人ともとっても大満足だったのですが、総括していることは、日本人は昔からドスケベのようです。
 多分、この国はこの先どんなことがあっても、エロいことへの追求と創造のベクトルが絶えることはないんだろうなぁ。
(つづく)
(初出:2014年09月09日)
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登録日:2014年09月09日 13時26分
タグ : 司書 秘宝館

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