北見遼
著者:北見遼(きたみりょう)
夢と現をさまよいながら、文章を連ねるさすらいの文字使い。信州産、現在は神奈川で培養中のもやしっ子。活字と美術と歴史をこよなく愛する。治したいのは積読本をためる癖。
小説/ファンタジー

花霞(17)

[連載 | 連載中 | 全20話] 目次へ
いまを去ること十数年前――。紅耀の父、朱叡は「天華の治」にあって、炎狼は時代遅れと断じた。それに不満だった弟もまた邑を出てゆき、孤独を癒すように息子と娘を見やる朱叡だったが……。紅耀が紅耀となった哀しきエピソードが明かされる。
 第四章 顧影


「天華の治」――後々まで讃えられる天子李昭の輝かしい治世。それは中原の地に興った華という国に太平の世が訪れたことの証でもあった。
 かつての動乱期は初代皇帝興祖の手により終結した。戦火は遠のき、人々は武器を捨て、代わりに鍬や鋤を持った。大量の死よりも豊かな実りが生み出された。百年もの時が流れるうちに、平和は当然のものとして感じられるようにまでなっていた。
 人々の記憶から、血に飢えた獣の一族のことが次第に薄れていった時代である。


「今の世に刺客など時代遅れだ。そのうちますます依頼は減り、食うに困るようになる。そうなる前に出ていきたい者は出ていくがいい」
 それは朱叡が第十一代炎狼の称号を受け継いだ時の台詞だった。
 確かに彼の言うことは事実だった。小国が目まぐるしく興亡した時代が去ると同時に、依頼の数はかなり減った。決して客がなくなったわけではないが、本業だけで一族すべてを養っていくのは難しくなっていた。
 だが一人減り、二人減り、気づいた時には半分以上の者たちが離脱したのは、そればかりが理由ではない。
「兄さんは炎狼を潰すつもりか」
 そう詰め寄ったのは、すぐ下の弟だった。恐らく不満を持っていたのは彼だけではなかっただろう。一族を代表するように、彼は炎狼の称号を戴く兄の真意を問い質したのだ。
「なぜそのようなことを訊く」
「一族がこれだけ離反しているのに、よくもそんな悠長なことを言っていられるな」
 憮然と返す朱叡を、弟は睨めつけた。
「これだけ減ったのも、兄さんに炎狼を維持しようという気概が感じられないからだ。出ていきたければ出ていけ、などと言われて共に残ろうと思う者がどれだけいる? このままでは民草に紛れ、炎狼の称号も名声も堕してゆくことになるぞ」
 弟の言いたいことを、朱叡は充分に察していた。
 現在、花家は食い扶持に困るからと、本業以外の傭役や傭耕によって生計を立てていた。残った者に即戦力にならない女子供が多いということもあり、炎狼としての本職は半ば休業状態だったのだ。
「炎狼が仮初めとはいえ、剣を持つ手で耕すことを疎む者はいるだろう。だが、何より皆が食っていくことが先決だ」
 そう断じると、朱叡は視線を逸した。
 これ以上話しても無駄と覚ったのだろう。弟は怒りに顔を紅潮させたまま、何も言わず足早にその場を立ち去った。
 そして、それきり姿を消した。


「あなた、いかがなさいました?」
 怪訝そうな妻の声で、朱叡は我に返った。
「――いや」
 曖昧にすぎるとは承知しているが、何と答えてよいものかわからなかった。彼の意識は寒風の吹き込む狭い室内ではなく、消息不明の身内に向けられていたのだから。
 すると、気持ちを切り換えるように朱叡は手を伸ばし、妻の腕に抱かれた赤子の頭を撫でた。
「泣かんな、こいつは」
 小耀と名づけた、今年生まれたばかりの娘。そういえば、これまで泣き声を耳にしたことはなかった。さすがに産声ぐらいは上げただろうが、出産に立ち会えなかったため、それさえも定かではない。
「きっと強い子に育ちますわね」
「女は淑やかになってもらいたいがな」
「あら、そのほうがお好みでした?」
 笑いながらどこか真剣に問われ、朱叡は一瞬、言葉に詰まる。
「……いや、別に」
 妻は、亡き叔父の娘。すなわち同族の従妹だった。今は二児の母として振る舞ってはいるものの、ひとたび刀を持たせれば並大抵の男は刃を合わせることさえできないだろう。花氏を名乗る以上、それ程度の技倆は当然のこと持ち合わせている。
「――ただ強いだけでは、ここを出ても生きられん」
 ふと朱叡は呟いた。虚空をさまようその眼が、ここにはいない人物を捉えていることを妻は知っていた。
「まだ、出ていったと決まったわけではないでしょう?」
 妻は夫に倣い、あえて名を口にしない。その心遣いがかえって苦しかった。
 朱叡は答えない。だが、知らず漏れ出た呼気が寒さのために白く染まり、深い溜息は目に見えて明らかだった。――その、奥に潜む懊悩さえも。
「あなたは、ここから出ていきたいの?」
「何をいまさら。一度背負ってしまったものを、捨てるわけにはいかんだろうが」
「では、炎狼でなければ」
「無駄な仮定だ。今、俺が炎狼であることには変わりない」
 苦い笑みを浮かべて、十一代目の炎狼は突き放すように答えた。
(――このままでは民草に紛れ、炎狼の称号も名声も堕してゆくことになるぞ)
 弟が姿を消す直前に残した言葉が脳裏によぎる。弟は兄とは違い、炎狼の称号を誇りにしていた。だからこそ、彼は農民に身をやつし、細々ながらも食いつないでいこうとする兄に反発したのだろう。
 ――名声、か。
 確かに炎狼は名の知れた一族かもしれない。だが、朱叡はそれを名声だと思ったことは一度もなかった。所詮は人の命を貪って生き存えてきた獣なのだ。その証である称号は、決して人ではないという烙印だと感じていた。
 だが、どう足掻こうと彼が十一代目の炎狼であるという事実に変わりはない。一族すべての命運が彼の双肩にのしかかっている。血塗られた過去、刃の下に沈んだ多くの命とともに。
 いまさら逃れられるはずもなかった。
「俺は残るよ!」
 突如、夫婦の会話に幼い声が割り込んだ。朱叡は驚いたように視線を下に向ける。
「みんながいなくなっても、俺は残る。だって父さんから炎狼の名をもらうんだもの」
 それまで母親に身体を預け、眠そうにしていたはずの幼い息子が、今は両眼を決意の色に輝かせて立ち上がっていた。
「俺、強い炎狼になるから。だから父さんも母さんも心配しないでいいよ」
 幼くとも両親に向ける眼差しは真剣そのものだった。朱叡は苦笑しながら七つの子供の頭を撫で回す。
「……早く、大きくなれよ」
「うん!」
 息子は力強く頷いた。
 まだ幼い彼にとって、炎狼という呼び名は強い者だけが戴くことのできる憧れの対象でしかないだろう。朱叡も若い頃はそうだった。だが、手にした後でその重みに気づく。嫌でも気づかされてしまう。――恐らくは、将来自分の後にそれを継ぐべきこの子供も。
 朱叡は、あえて炎狼の名を口にしなかった。しかし父の意を汲み取れるほど、子供はまだ大きくはなかったのだ。
 その夜、朱叡はいつもより多くの酒を求めた。滅多に呑めるような代物ではないが、今晩ばかりはその力に頼りたくなったのだ。
 そうして彼は昏々と深い眠りについた。
 そのため、異変に気づくのが遅れてしまった。
「―――!」
 目覚めたのは、嗅ぎ慣れた臭いを感知したためだったろうか。
「あなた」
 妻もすでに起きていた。張り詰めた声に彼は小さく頷くと、音もなく寝床をすべり出た。
 わずかに振り返る。言葉はない。その動作だけで後事を託し、彼はそっと外に出た。


「……これは」
 身を切るような冬の夜風になぶられながら、彼は慄然とした。
 花氏の一族はまとまって小さな集落を作る。もともと邑といえるほど大きくもなく、また今はその数も半減しているが、それでも多くの人間が暮らしているはずなのだ。
 だが、ここには夜の静寂だけではない、別の静けさが影を落としていた。人の息づく空気はなく、死の臭いがそこを支配していた。
「莫迦な……!」
 すがるような思いで、朱叡は一軒ごと無断で押し入る。だが、もはやそれぞれの住人に断りを入れる必要はなかった。
 ――なぜ。
 眠気も酒気もとうに醒めていたが、ひどい酩酊感に襲われたかのように、彼はやっとの思いでその場に踏みとどまった。
 集落に残されたのは、その中でも特に非力な者ばかり。だが、仮にも炎狼を戴く一族が、なぜこうも容易く落ちる。
 小さな子供も、それを守るように傍で伏す親も、身を寄せ合って眠っていた。――その眠りのうちに仕留められた。喉を一突き、ただそれだけで。
 抗うどころか目覚めることさえなかっただろう。それだけがせめてもの救いだった。だが、これだけ手際よく、炎狼にも気づかれずにやってのける技倆を持つ者は限られる。
 そのことに気づいた時、彼は飛び出していた。
 そうして、会うべき者に会った。
「やはり、起きていたのか。兄さん」
 妻子のもとに戻ろうとした時、家の中から出てきた人影と鉢合わせた。
「おとなしく寝ていれば、そのまま目覚めずに済んだものを」
 そう吐き捨てたのは、消息を絶っていたはずの弟だった。――朱叡が心のどこかで帰還を願っていたはずの。
 だが、こんな形での再会を望んでいたわけではなかった。
「……何の真似だ、これは」
 それだけ言うのが精一杯だった。兄の低く押し出す声に、弟は小さく鼻を鳴らす。
「いまさら訊くまでもないだろう。それとも認めたくないだけなのか?」
 痩せ細った月の下、闇は深く、大量に浴びたはずの鮮紅を視認することはできない。だが、目で見なくとも朱叡は同じ血を分けた弟が、その色に手を染めたことを知っていた。彼らが罪の刻印として代々受け継いできた、忌まわしき赤に――
「もはや炎狼として生きてゆく気力もない腑抜けなど、炎狼とは呼べない。だからこそ根こそぎ消し去らねばならないのだ。――残るはあと一人!」
 叫ぶと同時に撃ち込んでくる。だが、刃の軌跡は虚空をすべった。
「あと…一人だと……?」
 斬撃をかわしながら、朱叡は呆然と呟いた。つい今し方まで、彼のすぐ傍には三つの命が息づいていたはずだ。だが、彼が最後なのだとしたら――?
「――そこをどけ!」
 朱叡は抜き身の太刀を閃かせた。
 すでに多くの命を屠り、その間に負傷でもしていたのか、弟の動きがいつもの俊敏さを欠いていたということもある。そしてまた、沸き起こる怒りがさらなる迅さを生んだ。
 ただの一刀で、朱叡は弟を刃の下にうずめていた。溢れ出す血の海へ、傷ついた身体は沈んでゆく。
「……これで…炎狼は終わりだ……」
 喘ぐように、彼は血にまみれた唇を動かした。
「俺が滅ぼしたのではない……弱さが…炎狼を破滅へと………」
 弱々しい声はそこで途切れた。
 朱叡は千切れそうなほど強く唇を噛みしめる。だが、とうに痛みという感覚は麻痺していた。無言のまま、血にまみれた弟の身体を跨ぎ、彼は部屋へと急いだ。


 常にまとい、肌に馴染んでいたはずの陰翳がこれほど深く、重みを持つものなのだと朱叡は初めて知った。わずかな逡巡を断ち切って、彼は闇の奥へと足を踏み入れる。
「……おまえまで」
 妻はすでにこと切れていた。
 打ち伏す華奢な肢体に近寄り、彼はそっと触れる。朱にまみれたその頬は、まだ人の温もりを残していた。
 動かない彼女の右手は、細身の太刀を握りしめていた。夫が集落の異変を確認して回っている間、生命を賭して戦ったのだろう。刃が血を吸っていることから見ても、弟に傷を負わせたのは彼女だったのだと想像できる。
 眠りのうちに一撃で仕留められた他の者たちとは異なって、ただ一人で襲撃者と対峙し、そして果てたのに違いない。
 ……一人で?
 朱叡は、ここにきてようやく子供の姿がないことに気がついた。七つの息子は。生まれたばかりの赤子はどこへ。
 彼は注意深く目を凝らし、辺りを見回した。闇の中でもよく見える目がこれほど役に立つとは皮肉なものだが、その時はそのようなことを考えている余裕すらなかった。そして彼は、非常用にと作られた狭い裏口から小さな足跡が一組のびていることを探りあてた。よほど慌てていたのだろう、小さな体に不似合いなほど広い歩幅のその足跡を、彼は夢中で追いかけた。
 その足跡が何を示すのか、彼は充分すぎるほど理解していた。見失わないよう慎重に、夜露に濡れた草の根を掻き分けながら、唯一残されたか細い跡を夢中で追った。
 ――だが、かすかな希望が絶望に変わるのに、そう時間はかからなかった。
 足跡は突然途切れていた。その小さな足の持ち主が望まぬ形で。
 まだ闇への耐性が身につく前の幼い瞳には、判別が難しかったのだろう。明かり一つない暗闇の中で、その小さな足は次の一歩を踏みしめることなく宙を切った。
 足跡は、断崖の端で途切れていた。引き返すもう一組の跡はどこにもない。覗き込んだはるか下には露になった岩肌と、星の光も届かぬ闇だけが広がっていた。
 朱叡は大きく息を吐き、その場を後にした。二度と断崖を振り返ることなく。


 無言で再び家に戻った朱叡は、唇を固く噛みしめたまま無造作に腰を下ろした。闇に慣れた目がこれほど厭わしいと思ったことはなかった。何も見えなければ、これほど空虚になった室内を感じ取ることなどできなかっただろう。倒れたまま動かない妻の姿にも気づかずに済んだだろう。
 ――それでも、見えるからこそできることもある。
 彼は倒れ伏す妻のそばにそっと近寄り、温もりを失い始めた二つの瞼に手を伸ばした。血臭ただよう暗闇ではなく、安らかな闇の中で永遠に眠れるようにと。そう伸ばした彼の指が、途中でぴたりと止まった。彼女の瞳が、対峙していたはずの敵とは別の場所を向いていることに気づき、彼は拳を握りしめた。
 ちょうどその時、背後でかすかな音が聞こえた。常人ならば気づかぬほどのわずかな音を、しかし彼が聞き逃すことはなかった。固く握りしめた手を恐る恐る伸ばし、部屋の片隅に押し込まれた筵をゆっくりと持ち上げる。
 朱叡は大きく息を吐いた。だが、その重みは断崖で吐き出した時とは明らかに違った。
 無造作に積まれた筵の下には、彼が捜し求めていた小さな――ごく小さな命が息づいていた。震える手を伸ばし、それを抱きとめた。妻が命を賭して守り通した幼い娘を。
 突然、赤子は火のついたように泣き始めた。朱叡は慌てて不器用な手つきでなだめる。
「おまえは……おまえだけは生き延びたのだな」
 赤子はまだ泣きやまない。まるで溜めてきた涙を一斉に流しているかのようだった。
「おまえが最後の炎狼だ。――紅耀」
 代々続く「赤」い文字。朱叡は、それを我が子に与えた。
 紅の名を戴いたその瞬間、十二代目の炎狼は生誕の産声を上げたのである。
(つづく)
(初出:2001年09月)
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登録日:2010年09月21日 14時24分

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