騒人 TOP > 小説 > ファンタジー > 赤い死神 右手に鎌を左手に君を(3)
天生諷
著者:天生諷(あもうふう)
極々平凡な会社員。毎日楽しい出来事はないかと、心の中で模索しながら生活をしている。旅行と昼寝をこよなく愛し、読書とゲームが生きる原動力となっている。群馬県在住。
小説/ファンタジー

赤い死神 右手に鎌を左手に君を(3)

[連載 | 完結済 | 全14話] 目次へ
時は巡りヘキルイから王子が訪れた。エリンピオ城では歓迎式典を行い街は賑わっていた。一方、ミシシュは歓楽地区の最深部へと足を向けていた。師匠からの手紙に眉を顰めるミシシュ。彼の過去が明らかとなる。
 碧月から翠月(みどりのつき)へ。時は巡り、ヘキルイから第五王子が到着した。
 バラーズ=ブロイラ。そよ風に揺れる金髪に、澄み渡った空のように青い眼差し。まだ少年の面影を残すバラーズは、育ちの良さを全身から発散させていた。
 エリンピオ城では、ヘキルイからの使者を歓迎する式典を三日間行い、使者達の旅の苦労を労った。
 国交が無く、テンダーランドを中心とする東側の国々と、隣国であるプレスフィーを中心とした西側の諸国とは、ここ百年の間、正面切っての争いは無かったものの、険悪な空気は流れ続けていた。その空気を払拭しようと、ルリアは何十年と時を掛けてきたが、未だ成果は出ていない。そんな時、ヘキルイから飛び込んできた見合いの話は、個人的な感情を抜きにすれば、ルリアにとってもテンダーランドにとっても、これ以上ない行幸だと言えた。
 三日間の肩の凝りそうな歓迎式典を終えたルリアは、バラーズをプライベートルームへ呼び寄せた。
 ルリア、エミリア、サリヴァン、バラーズ、そしてバラーズの付き人であるアイリーンは、サーンラーデンを一望できるテラスへと出た。
「バラーズ様、遠路はるばるご足労いただき、ありがとう御座いました」
 女王としてはすでにバラーズに感謝の礼を述べた物の、個人的に挨拶をするのはこれが初めての事だった。
「いえ、お招きにあずかり、ありがとうございます。見合いの話は兎も角、私はサーンラーデンに来られただけでも、幸せだと思っております」
 バラーズはそう言うと、青空の下に輝く街並みを見下ろした。南を向いている窓からは、居住地区が一望できる。白い壁に茶色の屋根が大半のサーンラーデン。城壁の向こうには青々とした田畑が広がっている。そろそろ収穫の時期である田畑には、一年で一番濃い緑が映えていた。
「過去、私たちは様々な諍いを起こしてきましたが、これを契機に両国の関係が友好的なものになればと思っています」
 バラーズは笑みを浮かべて振り返った。青い瞳がルリアを捕らえ、背後いるエミリアとサリヴァンへ注がれる。
「ところで、バラーズ様」
 自分の興味のない事には一切口を挟まないエミリアが、珍しく話に混じってきた。ルリアはエミリアを仰ぎ見る。彼女の赤い眼差しは、蒼穹を映してもなお赤く輝いていた。
「バラーズ様、そちらは?」
 エミリアはバラーズの横に居るアイリーンを示した。バラーズの付き人と先ほど紹介されたが、エミリアは聞いていなかったのだろうか。
 ルリアはエミリアからアイリーンへ視線を移す。
 長い黒髪に褐色の肌。スラリとした長身で、腰には常に細剣を差している。エミリアと同じく、瞳は赤く輝いていた。常にバラーズの背後に控えており、まだ一度も彼女が口を開くのをルリアは見た事がない。その物腰から、ただの付き人とは思えず、恐らく護衛も兼ねているのだろう。
「アイリーン=リサリバーです。宜しくお願いします、エミリア様」
 優雅な仕草で一例をしたアイリーンは顔を上げると、目を細めてエミリアを見つめた。エミリアと同様の赤い瞳が、中空で絡み合う。僅かに表情を強ばらせたエミリアは、「宜しく」と言うと、ぷいっと顔をそらした。
 同じく護衛を専門とするエミリアは、ルリアには分からない何かを、彼女の中から感じ取ったのだろうか。
「ところで、ルリア様。ルリア様の中には、永遠の命を与えるという古の宝があるのは、本当ですか」
 興味津々といった感じで、バラーズはルリアの胸元を見てくる。ムズかゆい物を感じながら、ルリアは自分の体を抱いた。
「古の宝、エバーラスティングを引き継ぐのが、代々テンダーランドの女王の努めですから」
 「なるほど」と、感心したように呟くバラーズに、今度はルリアが質問の目を向ける。
「ヘキルイにも、古の宝があると聞きましたが?」
「確か、『神の言霊』と呼ばれる物でしたね。興味がありますね。是非、教えて戴きたい物です」
 ルリアの言葉を、サリヴァンが引き取る。
「いや、それは〜その……」
 アハハハと笑うバラーズ。後ろに控えるアイリーンも、苦笑いを浮かべている。
 遙か昔、神々がまだ世界に存在していた頃。神々は自らの力を誇示するため、様々な法具を創り出した。それが古の宝だ。神々は自らの法具を自慢し合い、競い合った。そして、神々は自らの力を、法具を最強だと証明する為、争いを起こした。世界は破滅の一歩手前まで行き、神々は古の宝を世界に残したまま忽然と消え去った。長い年月を経て、古の宝は発展を遂げた人間の手に渡った。
 古の宝は幾度もの戦争に使用され、数多の人の命を奪ってきた。各国政府は、互いに争いながらも、戦争に古の宝を使用しない事を決めた。それから、古の宝は厳重に各国政府が保管、管理する事となった。
 古の宝は最重要機密となり、それと同時に戦争の抑止力にもなった。その為、各国政府は易々と自らの保管する古の宝の情報を漏らす事はない。公にさえているエバーラスティングは兎も角として、ヘキルイが保存する神の言霊の情報は、まだどの政府も知らないのだ。
「いや〜痛いところを突かれました。さすがはルリア様。そして、ハイダーナイツの隊長だ。今回、私は友好のために来ました。金輪際、古の宝を探る事はしません。約束します」
 笑みを浮かべながらも、礼を失したと頭を下げるバラーズに、ルリアも頷いた。
 ヘキルイの王子、バラーズ=ブロイラ。笑顔の下には鋭利な刃物を持っているが、決してそれを振り回そうとしない。それは、彼の優しい人柄がそうさせているのだろう。思慮深く、頭も切れる彼は、確かにルリアの見合いの相手には最適だと言えた。
 しかし、ルリアはつと視線をバラーズの背後に逸らした。広がる居住区、そこに住まう何十万の人々。その中には、談話役のミシシュも含まれている。バラーズの笑顔は、ミシシュの笑顔とダブって見えた。


 歓楽地区の最深部。テンダーランドの司法の手が届かない場所であるが、治安はさほど悪くない。何も問題を起こさなければ、の話ではあるが。
 違法カジノから武器商人、合法から違法の物まで、あらゆる物、人が集まる歓楽地区の深遠は、驚くほど整備されており、静かだった。
 ミシシュは手に持った青い薔薇を見つめながら、歓楽地区の奥へ奥へと歩いていく。
 ミシシュの左右には、高く聳える建物が乱立してあり、見上げるとジグザグに切り取られた青空が伺える。目の前に伸びる道は、建物に沿うようにして緩やかな右カーブを描いており、途中から地下へと下っている。
 いつしか周囲から人影はなくなっているが、両脇に聳える建物から、剣呑な気配が伝わってくる。誰かに見られている、というよりも、監視されているといった方が正しいか。しかし、こちらに危害を加えるような悪意は感じ取れない。
 ミシシュは階段の手前で足を止めた。地上から地下へと伸びる階段は薄暗い。明るい場所に慣れた目には、尚更暗く感じる。手にした薔薇をもう一度見つめたミシシュは、溜息を一つつくと、階段をゆっくりと下った。
 所々壁に下がっているランプの明かりは余りにも弱々しく、周囲から押し寄せる闇を退けるだけで精一杯だった。
 ミシシュが持っている青い薔薇は、ミリデリアでのみ栽培できる種だった。年間を通して温暖な気候と、大気中を舞う火山性のガスにより、昼夜を問わず薄暗い特殊な環境が青い薔薇を生み出したのだ。
 ミリデリアでは比較的ポピュラーな青い薔薇も、ここテンダーランドでは希少価値のある物だった。それが昨夜、オカマバーリオンのカウンターに置かれていた。客の一人が置いていったのには違いないが、それが誰なのか分からない。他の店員も、システィーナも、多数来た客の誰が青い薔薇を置いていったかは、覚えていなかった。
「全く、僕をこんな薔薇一本で呼び寄せるなんて」
 この薔薇は、ミリデリアのコミュニティーから緊急の連絡がある時のサインだった。ミリデリアを捨てた身ではあったが、関係がないと言い切れない。ミシシュは、余りにもミリデリアの内部に入り込んでいたのだ。
 緩やかな階段を五分ほど下っただろうか。突然、ランプの数が増え、階段は真っ直ぐに伸びる道へと変わっていた。道の正面には扉が一つ。その横には、屈強な男が二名立っている。
 身じろぎ一つせず、銅像のように立っていた男達は、ミシシュの姿を見つめると、膝を折って深々と頭を下げた。
「ああ〜! いい、いい。そのままにしててくれよ。ところで、ムウに呼ばれたんだけど、いるかな?」
 右側に立つ大男に薔薇を投げたミシシュは、扉の前に立った。
「はい。中でミシシュ様の到着を待っております」
 顔を上げずに答えた男にミシシュは無言で頷き、扉を開けて中に入った。
「待っておったぞ、ミシシュ」
 ムッと立ち籠める香の香り。咳き込んでしまうほど煙い部屋には、一人の老婆がいた。小さな体を更に丸め、色取り取りの布を頭から被っているその姿は、趣味の悪い置物のようだった。
「ムウ、何のようだ? 僕だって忙しいんだ。ハイダーナイツの尾行をまくのだって、大変なんだよ」
「ほっほっほ。今日の監視はレオシールかえ? エミリア嬢はどうした?」
「エミリアはここ数日戻ってきていない。知っているだろう? ヘキルイから王子が来ているんだ。ハイダーナイツは大忙しだよ、レオシールを除いてな。もし、エミリアが俺の監視をしていたら、此処には来られないよ」
 ムウは「ほっほっほ……」と笑うと、ゴホゴホと咽せた。この部屋が煙いと思っているのは、ミシシュだけではないようだ。しかし、ムウは部屋の四隅で焚かれている香を消そうとはせず、話を続けた。
「ミリデリアから手紙が来ておる」
 骨に皮を張り付けたような手が動き、懐から大事そうに手紙を取り出した。手紙には、見慣れた封蝋が施してある。十字に交差した剣に一匹のドラゴンが絡みつき、その上に翼を広げた鷲が描かれている。それは、ミリデリアの国旗にも使われているマークだ。
「コミュニティー経由できたって事は、よほどの急用か、それとも、一般郵便では出せない内容の手紙って事かな?」
 手紙を受け取ったミシシュは、乱雑に封筒を破ると、中から手紙を取りだした。たった一枚の手紙。そこには、胸の奥から懐かしさがこみ上げてくる名前と文字が書かれていた。
「ノ師匠からだ」
 弾む声で呟いたミシシュは、すぐに手紙に目を走らせる。初めは笑みを浮かべていたその顔が、読み進めるにつれ険しくなっていく。
「どうやら、一大事のようじゃの」
 遠くに聞こえたムウの声に、ミシシュは無言で頷く。文面には気になる団体の名前が記されていた。それは、ミシシュもよく知る団体。いや、世界中が知っているある一つの団体。
「黄金の城が、サーンラーデンに来るらしい。狙いは……ルリアだ」
 その言葉に、ムウは顔を上げた。白く濁った瞳がミシシュを捕らえる。
「すると、この街は戦場になるのか?」
「分からない」
 ミシシュは答えた。本当に分からないのだ。略奪目的でサーンラーデンに押し寄せるなら、多数の死者が出る事は必死だろう。しかし、もし目標がルリアだけだとしたら。狙われるのはエリンピオ城のみ。いや、最悪は両方という事もあり得る。兎に角、此処に書かれている内容だけでは、判断ができない。
「ヘキルイの王子が来てるこの時期に、焦臭い事が起こるのは良くないな」
 黄金の城が動くとなると、その被害は計り知れない。十年ほど前、ミリデリアの首都サートトスで起こった黄金の城との争いが脳裏に蘇る。
「どうするのじゃ? 赤い死神は、またその手に鎌をもつのかえ?」
 ムウが探るように尋ねてくる。
 赤い死神。三年前まで、ミシシュはミリデリアでそう呼ばれていた。ハイダーナイツ独自の分析で算出される重要人物ランクで、最高位のカテゴリー・クライマックスに登録されている自分。ミリデリアを捨て、なおかつサーンラーデンに来て常に監視されている赤い死神。武器と力を奪われてなお、ハイダーナイツはミシシュを危険人物、いや重要人物として認識している。
「今の僕じゃ、扉の外にいる男にだって勝つ事はできない」
 両手に嵌められたリングをカチャリと鳴らしたミシシュは、寂しそうに呟いた。
 ミシシュがどう動こうと、黄金の城が此処に来る事に変わりはない。そして、ミシシュが力を取り戻したとしても、甚大な被害が出る事は明らかだった。
 ミシシュはノから受け取った手紙を最後まで読み進めると、更に渋面な表情を浮かべた。
(つづく)
(初出:2014年04月10日)
登録日:2014年04月10日 17時17分

Facebook Comments

天生諷の記事 - 新着情報

天生諷の電子書籍 - 新着情報

  • 生命の木の下で――THE IMMATURE MESSIAH―― 天生諷 (2016年07月06日 18時39分)
    異次元の怪物ソフィアを切欠にした第三次世界大戦から数百年後――人類は高さ1万メートルに及ぶコロニー“セフィロト”を建造。ソフィアの出現に合わせるように、人の規格を遥かに凌駕する身体能力と一種の超能力であるマギを備えた新人類ネクストが登場する。彼らが組織したオラクルと反オラクルのゴスペルが覇権を巡りせめぎあう中、ゴスペルはオラクル攻略のためセフィロトの管理人である天才少女チハヤを狙う。執事のイルは命の恩人でもあるチハヤを守ろうと奮闘するが……。最強のネクスト、先代ゼロとソフィアを封印したネオらの戦闘に加え、ソフィア眷属によるセフィロト崩壊の危機にどう立ち向かう!? 近未来SFアクション登場!(小説SF
  • スコルピオの星 御陵高校探偵倶楽部事件簿 天生諷 (2015年10月27日 14時30分)
    評判の占いの館「サイン」を舞台に起こる連続殺人事件。軽い気持ちでサインを訪れたふたりだったが、それ以来、おかしくなってしまう佐野。蓮音も「消したい過去を乗り越えるために道を示す」という言葉にぐらついていた。そんな折、蓮音が所属する生徒会で立ち寄った教会でスコルピオの第一の殺人事件が発生。捜査によって占いの館に疑いの目が注がれることに。凄惨な事件に巻き込まれる蓮音と生徒会の面々。そして、ついに御陵高校探偵倶楽部が動きだす。部長でヒーローオタクの杏子、斜め上の天才、真理。武闘派だが女に弱い東光、コスプレマニアのアサギと一癖も二癖もある部員たちにもたらされた事件は思いもよらぬ展開が待ち受けていた!(小説推理
  • ALI-CE ワンダーランドの帰還者 天生諷 (2012年03月12日 20時00分)
    ニニ世紀初頭。テロや犯罪が頻発する人工島IEでは、人々は武装し、ナノマシンで身体能力を強化していた。そんな中、アメリカの特殊機関ワンダーランドで戦闘技術を学び、殺しのライセンス、スイーパーの所持者であるアスカは、三〇〇億という常識外れの借金返済のため学園に舞い戻る。想像の斜め右上をぶち抜く変わり者“天災”ミルティに翻弄されつつ、ナノマシンでもインプラントでも強化人間でもない不思議な力「ALI-CE」と燐光を放つ剣サディーヤを駆使して彼女を護衛するアスカ。彼らを襲う強化人間ソウルレスと哀しい事情を抱えた雄太、妖艶な魅力で誘惑するエルフィネル。テロリストたちの目的とは何なのか? 圧倒的な格闘シーンに酔え!(小説SF

小説/ファンタジーの記事 - 新着情報

  • よろめくるまほろば(2) 石川月洛 (2015年09月19日 13時58分)
    診察室にやってきたサトヤくんはしゃべらない。彼がもってきたケースにはカラーモールで作られた蜘蛛の人形――ターチがいた。ターチと話すサトヤに僕は……。(小説ファンタジー
  • いらない王様 新美健 (2015年07月21日 14時26分)
    あるとき、あるところにひとりの王様がいました。とても体が大きく、頭のいい人でしたが、気が短くて乱暴であったため、家来たちに自分の国から追い出されてしまいます。ついてきたのは道化師ひとりだけ…。番組化もした童話原作。(小説ファンタジー
  • 約束の夏(4) 天野雅 (2014年09月23日 15時35分)
    玲子に取り憑いたとおぼしき霊の目的とは? かつてのこの場所であった出来事が生者を巻き込み展開する。約束の夏、最終章。(小説ファンタジー

小説/ファンタジーの電子書籍 - 新着情報

  • 瞳の奥に眠る森 城本朔夜 (2011年09月29日 15時47分)
    エリートたちが集うネスト本校に通うサナイに、リゴフィールド行きが告げられた。就職と出世の貴重なカードとなるチャンスにも、サナイの心は浮かばない。ひとり分け入った森林で見たオーグルの意外な姿。兄の死の真相、ヒビキの出生、カスガの怪しい行動。次々と明らかになる大人たちの欺瞞と葬り去られた過去に立ち向かう感動の大作! (小説ファンタジー
  • 麗人軍師とオアシスの魔法使い 新美健 (2011年04月20日 14時58分)
    『桜花の大乱』より、一年半後――。解脱してしまいそうな平和な春、第三王女であるウズメ姫に呼ばれた侍女コノハは、密書を託される。オアシスとも称される砂漠の国、ブランク王国に赴いたコノハが、大乱の英雄ユキムラに渡した密書は、世界大戦の引き金になりかねないものだった!
    価格:315円(小説ファンタジー
  • イペタムの刀鞘 城本朔夜 (2010年11月20日 15時42分)
    蛇の痣(あざ)がある孤児、カカミ。村中の人間から「悪魔」と忌み嫌われる彼は、妖刀イペタムに魅入られ、寝食を忘れてイペタムの鞘作りに没頭する。そんな彼をそっと見守るのは、皆殺しにあった村で姉と二人だけ生き残った美しい娘、ミナ。やがて数年の研鑽が実を結び、ついに鞘が完成するが……。
    価格:350円(小説ファンタジー