騒人 TOP > 小説 > 現代 > カンタループの月夜に(前編)
天野雅
著者:天野雅(あまのみやび)
埼玉県生まれ、千葉県育ちの関東人だった。結婚を機に関西の人間になる。現在は関西とも東海ともいえる近畿地方に在住。10年経って方言にも慣れた。血液型はマイペースで知られるB型。住めば都を地で行く性質。ネット作家歴20年。同人作家歴はプラス5年。趣味は映像鑑賞。写真撮影。歌唱。創作料理。好物は自然万物一般。美術芸能一般。パソコン。ゲーム。漫画。文章。
小説/現代

カンタループの月夜に(前編)

[連載 | 完結済 | 全2話] 目次へ
深夜のコンビニから歩いて帰る途中、歌声がきこえる。慎志は河川敷でカセットテープを燃やす女の子に出会う。それそれ事情を抱えたふたり。始発までの数時間、行くとこないのという女の子に慎志は…。
 午前1時を過ぎると時間潰しのネットサーフィンも、かったるくなってくる。
 慎志は冷蔵庫を持っていない。深夜だろうと、ビールが飲みたくなれば近所のコンビニエンスストアまで4、5分の道のりを歩く。自転車も免許証も持っていなかった。
 夕飯をすませてから軽く5時間は経っている。ついでにチキンナゲットとタコ焼きを買い、電子レンジで温めてもらう。
 就職して独り暮らしを始めてから彼の世界は急速に便利になった。
 真昼さながら照明のまぶしすぎる店内をあとにする。
 車道の片側を歩きながら、のびてきた前髪を指先でかきあげ、見上げた先。
 皿に残されたマスクメロンの切れ端みたいに半端な厚さの月が空のまんなかに横たわっていた。
 ――そうとうハラ減ってんな、オレ。
 バナナを連想するには短い。爪の先にたとえるには厚すぎたし、味気ない。それにあの色なら、きっと食ったら甘い。
 ひさしくメロンをくちにしていないと思う。いつだったか、有美の注文したパフェに夕張が盛ってあった。……自分は食べてない。
 ノラ猫も眠りについた深夜の街並みだ。頓着のまるでないパジャマ代わりのトレーナーにフリースのパーカーを羽織り、下はジャージのズボンというスタイルで、とりとめもない思いにひたりながらビニール袋の中身をさぐる。
「アンデスメロン、ウインターメロン、マクワウリ、プリンスメロン……」
 思いつくまま呟いた。
 ――虚しい……。
 どれだけ並べても実際は夜空の月。
 缶ビールを飲みながら、いつしか月に誘われるように、部屋へ戻るには遠回りとなる江戸川の土手コースをのぼっていた。
 北は利根川、南は東京湾につながる川だ。広い河口に比べ水量は情けないほど少ないが、千葉県と東京都をまたぐ常磐線の陸橋は星明かりの中に長々とシルエットを横たえている。雨が降れば水量はだいぶマシになるけれど、明日の予報はどうだったのか。
 終電はもう行ってしまっただろうか。
 入社して何回、ここを渡ったことだろう。
『病院、行ってないの?』
 直接の上司にあたる主任の言葉が耳もとによみがえり、慎志は頭をふって記憶を追いやった。普段は兄貴とも慕っていたチームリーダーが、あの時どんな表情で言ったのか。見ていない。ひたすら恥ずかしくて目が上げられなかった。あれから決定的な宣告を受けるまで、そうかからなかった。
「もう忘れろって」
 独り言で叱りつける。終わったことなのだから。少しでも心配されていたのか、蔑まれていたのかも関係ない。今となっては。
「くそっ……」
 腹立ち紛れにまだ重い缶を足もとに叩きつけようとして、ふと慎志は動きをとめた。何か……、
「?」
 聞こえる。
 見回すと、一面すすきの川原の奥で、何か光っていた。揺れている。赤く白く黄色く。同時に慎志の耳に、ほそく流れこんできたのは高めの音程を保つ単音、女声らしかった。
 普段なら係わり合いになるのを避けて知らぬふりを決めこむところだ。
 だがこの静かな夜に警戒心は沸かず、興味をひかれて慎志は耳を澄ませた。
 背丈ほどもある枯れたすすきをかきわけ、街灯も星明かりも届かない地表を這う、夜気を含んで湿った雑草に革靴の底面をとられないよう注意しつつ近づいていくと、音はなめらかな旋律となり、言葉になった。

――硝子細工の かけらが ひかる
  夢を追いかける人たちの
  心は もろい硝子細工
  傷つくだけで くだけてしまう――

 アップテンポでひたむきな調子の、聞いたことのない曲だった。
 コンクリートの河川敷。数メートル離れた流れにむかって競うように歌う彼女のそばで、色を変えながら揺れる光は焚き火だった。ときおり中腰になって何かをつかみ、投げこんでいる。固い物のぶつかる音が聞こえたり激しく爆ぜる音がして、いつのまにか歌は別のリズムに代わっていた。

――あなたが この地を去ってから
  ひとは未来を見なくなり
  過去にばかり 想いを馳せて
  そして すべてを 失った――

 炎に照らされて横顔がうかがえる距離に来た。高音の良くのびる声。
 黙っていれば男性かと思うほど襟足の短く刈られた髪。身長はそんなに高くない。まさか子供ではないはず。
 男物とわかる濃紺色のウインドブレーカーが風にはためき、アンバランスな白いスラックスを闇に浮かびあがらせている。
 話しかけるべきか迷っていると、突然、くしゃみが出た。
「誰っ?」
 すごい。一瞬で正確にこっちを向いた。
「それ以上、何かしたら火つけてやるからっ」
 めんくらうほどの声量で叫ぶ。土手を隔てていても近所中が起きだしてきそうだ。
「ちょっと待て、オレは何も。通りかかったら歌が聞こえて……きみはローレライみたいだな。焚き火にあたらせてくれると助かる」
 片手を振って落ち着かせながら距離を縮めていく。
 昼間ならともかく、10月下旬の深夜は冷える。
 5分で帰宅するつもりだったから薄着で来たんだ、と慎志はさりげなく言い訳をした。
「あなた難破舟のヒトってわけね。それ、まだある?」
 手をのばしても届かない位置で止まれの合図を兼ねて形のいい人さし指を軽くつきだす。
「ああ。どうぞ」
 ビニールをがさがさやりながら、慎志は念のため「未成年じゃない?」と聞いた。
「来月でハタチ。いけない?」
 高校生かと思った、と言ったら逃げられそうなので黙って腕1本の距離からひと缶さしだした。
「アルコールにかこつけてヘンなコトしないでよ」
 軽くにらんで不器用そうに爪の長くない指先でプルリングを引き上げる。彼氏ならあけてやるんだろうな、と眺めていた。
「ご安心を。オレ、彼女――いるから」
 苦いセリフを残ったビールで流しこむ。胃の底がこわばり、腕に鳥肌がたった。
「ふうん? そんなの今時、理由にならないんだから」
「襲ってほしいみたいだな」
 うわめづかいで見ると本気で逃げ道を探そうとしている。
「冗談だよ」
 笑っていうと、またにらんできた。
「猫の目つき。女の子って上手だよね、それ」
 ふん、とうつむいてかたわらの薪材を拾いあげる。慎志からは彼女をはさんで反対側になっていて見えない。燃えていた山が崩れて鈍い音が響いた。
「何、くべてんの? 見たところ木でも紙でもなさそうだけど。金属じゃないよな」
「夢の残骸」
 また大きく炎が弾けた。銀緑色に輝く。えっ、と慎志が訊き返すより早く、彼女はまた違う曲を口ずさみはじめる。

――あの人の ぬくもりを忘れないわ
  独りぼっちだった あのころ
  やすらぐことを 教えてくれた
  熱く 強い 瞳
  白い風が ないている
  勇気 おもいだすように――

 慎志は、立ちのぼる煙にのって上昇していく声を聞きながら、静かに彼女のうしろをまわって何を燃やしているのか見ようとした。
「……カセットテープ?」
「きゃっ」
 最初の正確さでもって女が身体を反転させる。缶を投げつけられるより早く、慎志は荷物を高く掲げた。
「タコ焼き! 食う? 肉もある」
「何してるのよ」
「何が燃えてんのかと思って。別れの歌ばっかで感傷っぽいから。大事なモンじゃないの?」
「わ、悪かったわね変な歌で」
「そんなこと言ってねぇよ」
 いい歌じゃん、小声でつけたすと
「おなかすいちゃった」
 警戒をやわらげて彼女の方から寄ってきた。
 色気より食い気。
「なんか言った?」
「いや……」
 ビニール袋を草の重なる地面に敷いて、タコ焼きとナゲットの箱をひらく。竹楊枝を慎志が取り、プラスチックのスティックを渡した。
「キャンプファイヤーみたい」
 食べ物をはさんで慎志の正面、しゃがんで無邪気にのどを鳴らす。笑っているのだ。妙におとなびた歌詞との落差にとまどいながら慎志が次の言葉を探していると、
「あたしが作ったの」
 彼女から話しはじめた。
「みんな?」
「そう。歌詞をね、書いて、旋律だけ、つけた」
「もしかして業界人?」
 返事はすぐこなかった。タコ焼きとナゲットを端からひとつずつ食べて、ビールを飲む。
 突風が陸橋の鉄柱をすり抜け、葉をこすり薙いでいく。川底の小石を水が転がして洗う。
 周囲のざわめきが強まると、彼女は立ちあがって次のカセットを火に投げ入れた。
 塊がずれ、一片の灰が舞いあがる。種火用の新聞紙などではなく。はじめのころは紙束もあったのだ。目をこらしてみたが、この暗がりで焼けたあとだ。何が書いてあるのか慎志には読み取れそうになかった。
「あたしは、違う」
「……めざしてるところだったり?」
 うん。相槌ともとれる小さな頷きで応え、戻ってきた。ふたたびしゃがんで目の高さを同じくしているはずなのに、明かりをさえぎっているせいで彼女の表情がよくわからない。
「ねぇ、名前なんていうの」
 ああ。空中に字を書いて教えた。
「シンシ……高槻慎志、成人式は3年前に済ませた。きみは?」
「ローレライ」
「あのな」
「慎志さん、片想いで死ねる?」
「は?」
「漁師って、ローレライに声もかけないうちに波にのまれちゃうでしょ」
「なるほど。あれは死にたくて死ぬわけじゃないからなぁ」
「あたしだったら途中で死んでなんかやらないわ」
「そりゃ、そう思うだろう、誰だって」
「本当に?」
 立てた膝に頬をつけて、器用にみつめてくる。瞳のなかに爪の先ほどの銀の輝きがうつりこんでいる。慎志は目をそらした。見知らぬ相手に、なにもかも知られている気がした。
「あたし、別の場所に移るの。だから処分してる」
「こんな時間にこんなところで?」
 ビールを飲み干すと、彼女は身をひるがえした。今度はノートだった。ページを破き、下の方へねじこんでいる。どうやらそれが最後の薪だった。
「全部、食っちゃうぞ」
 一応ことわると、
「ごちそうさまデシタ」
 意外に楽しげな調子でひとこと返ってきた。
 ――もともとオレのじゃん。
 自分のおひとよしさ加減に気づき、呆れながら、ゴミになった容器を袋へしまう。
「一緒に……」
 燃やしてくれないかとは、なぜか頼みづらかった。
 こちらへ上着の裾をはためかせたまま、言いよどんだ先をうながされる気配もないので、しばらく黙っていた。
 月の下から左へ大きくオリオン座が横たわっていて、次の季節の到来を告げていた。他の星座はよく知らないが毎年あぁ冬だなぁと思うのだ。
 やがて火と風と水の音にローレライの歌声がツタのように絡まり、高まり、拡散する。

――あなたの腕に すがりつけば
  いつだって まもってくれる
  でも今は それは できない
  遠く 輝く 星たち見てた
  風の鳴る このゆうべ
  風のうたう ふたりの夢を
  おぼえておくの いつまでも――

 ぱちぱち、と声に出しながら慎志が両手を叩くと、ふと静寂が戻った。
「ここらへんでMCは?」
 最後の缶を開けながら訊くと、ふむん、と彼女は首を傾げた。
「今夜はローレライ最後の独りコンサートへ、ようこそ?」
 にこりと笑った顔が逆光に陰影を濃くして寂しげに見える。
 なんとなく盛り上げようと、おお、と慎志は合いの手みたいにおおげさに頷いた。
 あるいは観客のどよめき、のつもり。
 手の缶をマイクに見立てて彼女へ近づけた。
「けっこう玄人ハダシな感じで歌もうまいと思うけど、ローレライさんの活動はおひとりで」
「慎志さん、ラジオ番組のDJみたいになってる」
 軽く笑って切り返す単独コンサートの主人公は、少し気分を浮上させたらしく明るい口調で答えた。
「アレンジはね、先輩がやってたの。シンセ担当して、ボーカルはあたし……知ってる?」
 そしておもむろに別の新しい曲を、歌いだす。

――雨音たかい 真夜中に独りで
  きみの吐息が 哀しくて
  涙のしずく スパークするよ
  いつか見たような 稲妻のなかに
  霧のようだよ ひかって はじけては
  風に さらわれ 消えていく――

「ん?」
 慎志はちょっと待てよ、と片手を挙げて考える。
「コンビニで流れてた。サビのところ、同じ? ような気が」
 ただ、似ているのはメロディラインだけだった。歌詞はまったく別物で。
「2人でつくったんだ。でも作詞はあんまり需要がなかったみたい。専門に勉強してる、もっとうまいひと、いっぱいいるし」
 ふぇえ、と初めて慎志は感心しきり、ローレライの顔を凝視した。
 見覚えのない。
 それはそうだ。彼女は業界人ではない、と言った。それにだいたい売れっ子の作詞家だって滅多に顔は世間に出ないだろう。
「きみは専門に勉強してないってこと? けっこうな量があるように見えるけど……。それに今までの歌全部そうなら、悪くないと思うけど?」
「そう? かな。でもね……。さっきの、正確には『目指してたけど、もうやめる』の」
 サイノーナイカラ、と呟く声を、慎志は聞こえないふりで続けた。
「最近は電脳オケブラとか、サイバーセイレーン、だっけ。電子音源と音声ソフトでかなり自由に本格的なサウンドがつくれるだろ。世に出す手段はいくらでもあるぜ。サイノーだの実力だのが足りないなら、補えばいいんじゃね?」
 片想いじゃ死ねないと言った、それは、そういうことじゃないのか。
「……あたしは、先輩とやっていきたかった」
「そっか。それで? 先輩だけメジャーデビュー? その歌、いくら歌詞やら変えたってさ、もとはローレライさんいなかったらできなかったモンじゃねーの。ヒドイな」
 多少酔いのまわった怪しい呂律で慎志が憤慨すと、変わらぬ笑みをたたえて首を振った。
「あげたのだから彼のものなの、こんな原曲なんか存在しちゃいけないの」
 それですべて燃やしているのだと。
 ようやく納得のいく経緯が判明したところで、炎の勢いが衰えてきた。
 冷たい風が首筋を撫で、慎志は我に返り、腰をあげた。
「オレさぁ、そろそろ……」
 ビールなくなったし、と缶を逆さにしてみせる。冷えた缶など握って夜気にさらされていたせいで指先が凍えそうだ。
「火が消えたら風邪ひかないうちに帰れよ」
 後始末までは面倒見ないぞと、言い直す。このままいくと夜明けまでつきあってしまいそうだった。
「コンサート代はビールでチャラな。じゃっ」
 土手へ引き返しだすと、
「ねぇジェントルマン!」
 呼ばれたくない単語で呼ばれた。
「それは紳士だろ、字が違うっての」
「フトン貸して?」
 思いがけず、あきれ顔でつぶやいた慎志は聞きまちがえたかと立ちどまる。足音が追ってきて、渋面で振り向いた。
「場所もだろ。うちは簡易ホテルじゃねぇの」
「始発、動くまで行くトコないの。ほんの数時間。お願い。そのぶんだと1人暮らしなんでしょ。この辺のマンション?」
「それならコンビニが……」
 近くにある、と言おうとしたが、女の子がひとりで夜明けまでいられる場所ではない。
 都心にほど近いとはいえ住宅地なので、10代が夜通し過ごせるような娯楽施設もなかった。
「……しょーがねー。安アパートだぞ」
「ありがと」
「燃えカス、片づけてきな」
「川に蹴りこんできちゃった」
 左横に並んで、ちらりと舌を出した。両眼に薄い月が見える。
 慎志は河川敷を眺めやったが、火は跡形もなかった。
「男に泊めろなんて、フツーどういう意味だか、アンタわかってる?」
「カノジョいるんでしょう、シンシさん」
 遠回しに釘をさしたつもりらしい。
「茶化してないで、」
 ため息がもれる。「せめて本名を教えてくれるかな」
「髪の短いローレライじゃ、イレギュラーか」
 つぶやくように、詩穂、と名のった。
(つづく)
(初出:2013年05月30日)
   1 2
登録日:2013年05月30日 14時57分
タグ : 音楽

Facebook Comments

天野雅の記事 - 新着情報

  • 約束の夏(4) 天野雅 (2014年09月23日 15時35分)
    玲子に取り憑いたとおぼしき霊の目的とは? かつてのこの場所であった出来事が生者を巻き込み展開する。約束の夏、最終章。(小説ファンタジー
  • 約束の夏(3) 天野雅 (2014年09月03日 11時37分)
    雨に打たれながら玲子を探しに弓道場まで来ると、中から玲子が現れた。しかし、何かに取り憑かれているのか、まともではない。浅井の夢、汽笛、レール、様々な符号が収束しはじめていた。(小説ファンタジー
  • 約束の夏(2) 天野雅 (2014年08月10日 20時09分)
    幽霊の声を聞いたという山田。同好会の面目としては調査しないわけにはいかない。台風が近づいて雨風吹きすさぶなか、玲子が行方不明となり……。(小説ファンタジー

小説/現代の記事 - 新着情報

  • 園生に咲く花(7) 北見遼 (2016年08月13日 12時42分)
    事件が一段落つき、夜も明けようというころで気が付いた。「今日は受験日だった!」 焦る小紅をよそに姉の小百合は涼しい顔で飛ばしていた高速を降りる。そんなときが来た小紅の晴れやかな笑顔がまぶしい。園生に咲く花、最終章!(小説現代
  • 園生に咲く花(6) 北見遼 (2016年05月31日 14時28分)
    「見つけたわ!」深夜の高速道路を爆走するピンク色のワゴン車。誘拐犯の車を見つけた一行はカーチェイスの末、ついに犯人を追い詰める。重苦しい現場で露わになるそれぞれの想い。(小説現代
  • 園生に咲く花(5) 北見遼 (2016年05月12日 14時06分)
    誘拐犯と思わしき晴美――姉の旦那がかつてつき合っていた女性のアパートに雪崩れ込むがすでに空っぽだった。取り乱す姉に愕然とする小紅だったが、事態はそれどころではない。(小説現代

小説/現代の電子書籍 - 新着情報

  • オンラインマガジン『騒人』総集編  (2015年08月20日 17時44分)
    オンラインマガジン騒人に掲載の編集者オススメ作品と書き下ろし作品をまとめて発刊した投稿Web小説『Sohzine.jp』Vol.1から10までを一冊にしました。一巻ずつ購入するよりお得。単体で電子書籍化した「作家の日常」は小説家、阿川大樹氏の日常を公開。また、宇佐美ダイ氏の「LeLeLa」は、不思議な力を手に入れ吸血鬼となった男の対決を描く伝奇小説。眠太郎懺悔録シリーズの青島龍鳴氏「ファーストキスは鉄の味」、城本朔夜氏の電子書籍「イペタムの刀鞘」外伝など、充実した内容でお送りします。コメディや児童小説の他、時代小説、ファンタジー、笑える・泣けるエッセイまで、70作品を一気に楽しめます。(小説現代
  • 投稿WEB小説『Sohzine.jp』Vol.9  (2015年08月20日 17時29分)
    騒人編集部お勧め作品を掲載! 青島龍鳴氏『ファーストキスは鉄の味(前編)』は、退治屋不足のため狐の女王と取引をする帝家。眠太郎懺悔録シリーズ。樹都氏『ヤミネコ』。猫にまつわるあらぬ話。阿川大樹氏『作家の日常』では、お金にまつわる話しを赤裸々に告白。宇佐美ダイ氏『LeLeLa』。美智子は朋子に“気”を扱うための栓を抜かれるが……。綺羅星沙々羅氏『太陽は君に輝く』はククルの森に入った一行の前に難敵が出現。南川純平氏『ポトゲラヒ』。下田にやってきた久之助は写真術を学ぶ機会を得る。いちばゆみ氏『ゆうきゃんの人生迷走案内』。電車で見たポスターに思い出したのはカオルくんのことだった。あのとき、何が出来たろうか? (小説現代
  • 投稿WEB小説『Sohzine.jp』Vol.8  (2015年08月20日 17時24分)
    騒人編集部お勧め作品を掲載! 浅川こうすけ氏『恋人ボックス』。モニターに映し出された恋人、デアルを独り占めしたい村木は作戦を練る。天野雅氏『永遠の海』。中学三年の千彩子。案内された崖の上。彼女の計画とは? 阿川大樹氏『作家の日常』は編集者との出会いについて。宇佐美ダイ氏『LeLeLa』は逃げ出した美智子の前に“新人類”を称する吸血鬼が現れる。綺羅星沙々羅氏『太陽は君に輝く』では、貴族と一般人の混合チームで試験に挑むことに。新連載、南川純平氏『ポトゲラヒ』は日本における写真の開祖、下岡蓮杖の青春を描く。おおみち礼治氏『宣う躰 キンタマチェック』は当時十六歳だった著者の入院録。今号も面白いに決まってる! (小説現代

あなたへのオススメ

  • カンタループの月夜に(後編) 天野雅 (2013年07月23日 19時38分)
    詩穂をアパートに案内した慎志。なにもする気は無い。そうして眠りにつき、目が覚めると夜だった。現れた有美が手提げ鞄を押しつけ、その後ろから詩穂の声が聞こえる。偶然が慎志と有美、詩穂の運命を動かす。(小説現代