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水瓶ジュン
著者:水瓶ジュン(みずがめじゅん)
1950年、水瓶座生まれ。鳥取県境港市で育ち、現在、神奈川県在住。写真会社で長年ものづくりの技術者をやりながら、詩や小説を発表。作品の価値は、どれだけ読者の感覚を刺激できるかできまると考えます。視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚、と後にいけばいくほど難度は高くなります。現代人の衰えつつある機能を、言葉で裏打ちすることで復活をはかる、そんな大それたことを夢想しています。
小説/現代

硝子の櫛

[読切]
病室で花札に興じる根田とマサ江の賑やかなコンビ、それに助監督の仕事中に怪我をして幾度目かの入院をしている彰。おかしな十三号室に四人目の入院患者がやってきた。車椅子に乗って現れた少女と彰、出逢いのストーリー。
「いた、いたったぁ!」
 素っ頓狂な声に思わず浅野彰はベッドから起き上がった。
 声の主は向かいのベッドの根田勝一であった。根田は隣の鬼塚マサ江と花札に興じながら、病室いっぱいに響く大声をあげているのだ。まったく病院を何だと思ってる。
 彰はここ七年間で五度入院を経験しているが、この病院ほどいい加減なところはない。男女お構い無しに同じ部屋に入れるし、花札やカードもやりたい放題だ。もちろん、何も賭けないはずはない。それにこの喧噪、とても病院とは思えない。中でもこの病室の陽気さは凄いものがある。入った初日だけ賑やかでいいかなと思ったが、三日もすると煩くてしょうがない。じっくり読めると思った本もろくに読めやしない。
「あんさんも、こっち来て花札やらんか。おもろいで」
 根田が彰を誘う。
「いえ、ぼくは花札はちょっと……」
「そうか、花札はあかんか。麻雀ならできるやろ、麻雀やろか」
「えっ?」病室でそんなもん出来るか! ガラガラ音立てて。
「麻雀ならもう一人居たほうが好都合だわね」
 マサ江が彰の横の空いたベッドを見ながら言った。
「あかん、そのベッドは使わん方がええ。そこは魔のベッドや」
「魔のベッドだって? ゴンちゃんに似合わない言葉じゃないの」
「この前、向こうの病棟で亡くなった江藤の爺さん、あの爺さんも前にはこの部屋におったんや。そのベッドになぁ。その前に何人も、そのベッドに移ってきた途端に衰弱してしまいよった。ここはそういうベッドやねん」
「あははは、それはこのベッドのせいじゃないわよ。大方、ゴンちゃんの鼾がうるさくて眠れなかっただけだよ」
「あほ、そうやないわい。わしがここへ来る前からそういう噂があったんじゃ。十三号室の四番ベッドとはそのベッドのことや」
「四番ベッド? 四つしかないから、どれが一番でどれが四番だなんて誰が決めたの?」
「でも、そういうことになっとるんや。病院のルールやから。信じへんか? ……そうや、そこまで信じられんかったら、オニババがそのベッドに移ったらどうやねん」
「ゴンちゃん、何であたしが移動しないといけないのよ。それに、ほら、こんな婆さんが隣に来ると嫌でしょ、ね、彰ちゃん」
 思いがけないマサ江のウインクに撃たれ、彰は読んでいた本で胸を押さえるとそのままベッドに倒れこんだ。

 翌朝、われらの十三号室に看護婦に付き添われてやって来たのは車椅子の少女だった。いや、ちょうど少女から女に変わる年頃に見えた。色白で痩せた体は闘病生活の長さを物語っていたが、目の輝きが精神の強さを感じさせた。
「みなさん、今日からこの病室に入られる清水かおりさんです。よろしくお願いしますね」
 かおりは皆の顔を順に見て会釈をした。最後に彰と視線を交わしたとき、微かな笑みを見せた。
「なんで、こんな可愛いお嬢さんがこの掃き溜めみたいな病室に来たんや。ここは男だけやなかったんか」
「えっ? 何ですって! 誰か一人レデーをお忘れじゃないの」
「レデー? どこにおるんかいな、そんな人」
 かおりが四番ベッドに近づくと、根田が声を上げた。
「ああ、そこは! ……そこは不吉やから、こっちにしなはれ。今、オニババがそっちのベッドに引っ越すところやったんや」
「何言ってるの。ゴンちゃんの隣では、狼のそばに子羊を置くようなものじゃない。危ない危ない」
 看護婦はそんな騒ぎにも慣れているのか、かおりを四番ベッドに寝かすとさっさと行ってしまった。
「あははは、みなさん面白いですね。あたし、ここが気に入っちゃったわ」 かおりの声は明るく澄んでいた。

「時代小説、好きなんですか?」
 剣豪小説を開いている彰にかおりが声をかけてきた。
「うん、どうかなぁ、僕の仕事みたいなもんだから。……ああそう、ぼくは映画の仕事をしてるもんでね。K監督って知ってる? そこで助監督の仕事をしてるんだ」
「すごいなあぁ、K監督って巨匠って呼ばれてる人でしょ? そこで助監督なんて」
「助監督って言ってもいっぱいいる中の一番の下っ端さ。要は小間使いだよ。現場で一日中駆けずり廻って生傷もたえないし。今回も、梯子から足を踏み外してこのザマだよ」
「いいなぁ、そういうの。わたしもやってみたいな」
「できるさ。うん、きみなら俳優さんの方がいいよ」
「えっ、ほんと? 立て膝でツボ振って、『どなたさんもよーござんすか』なぁんてね。それとも、橋のたもとで薦を纏って『ちょいとおにいさん、遊んでいかない』っていう役かな」
「あははは、そりゃぁいいかも。でも、かおりちゃんには町娘をやってもらいたいな。おきゃんな下町娘のイメージだな」

 外は小ぬか雨。中庭の紫陽花が艶やかな色を誇っている。
 隣のベッドは、朝からずっと空っぽ。かおりは検査のため、別な棟に行き戻っていない。さっきから、美しい上品な女性がかおりのベッドの周りを片づけている。清水和子、かおりの母親であった。
「かおりさん、長いんですか?」
「そうね、もう四年になるのよ。難病なのね。身体のあちこちが徐々に硬くなる病気。治療法も無いみたい」
 娘にとっての重大な秘密を呆気ないほど簡単に喋れる母親が、彰には不思議だった。涙ながらにやっと話すような内容ではないのだろうか。
 母親によってきちんと整えられたベッドについ目が行ってしまう。かおりが来てから未だ三日だというのに、かおりが隣にいないと何だか落ち着かない。
 ふとその時、かおりのベッドの下で光っているものに気付いた。夕陽を反射してその小さな物体は輝いていた。
 彰は松葉杖に寄りかかるようにしてかおりのベッドに近づき、その小さな物を手に取ってみた。それは硝子で拵えた櫛であった。日本髪に挿すようなクラッシックな形でも、透明な硝子のせいかオブジェのように見えた。
「あっ、それどこに落ちてたの? 探してたのよ」
 驚いて危うく櫛を落としそうになった。かおりの声だった。彰は気付かなかったが、かおりの車椅子がベッドのすぐ側まで来ていたのだ。
「……ベッドの下。光って奇麗だったから」
「良かったわ、見つかって。ありがとう、ほんとにありがとう。大事なお守りなんです。これ、何に見えますか?」
「櫛? だよね。硝子の櫛なんて初めて見たよ。どこで買ったの?」
「これ、わたしが作ったんです」
「えっ、きみが?」
「うーん、正確には先生との合作かな。中学二年生のとき、担任の先生が理科の先生で、硝子細工がとっても得意だった。それで、クラス何人かの友達と先生にお願いして放課後硝子細工を教えてもらったのね。青いバーナーの炎に硝子棒を突っ込んで溶かす。それを細く引いて櫛の歯一本一本を作り、それを櫛の土台に付けて行くの。ここはちょっと節くれだってるでしょ。この歯を付けるときに火傷しそうになったのね。先生の大きな手が支えてくれなかったら、落として粉々になるところだった」
「何でそんな櫛のような面倒なものを作る気になったの? 白鳥とか猫とかさ、普通の女の子ならそういう可愛いものを作るのにさ」「さあ、きっと可愛くない性格なんでしょ」
 そう言ってかおりはぺろりと舌を出した。

 深夜微かな声で目を覚ました。向かいの根田の大鼾に消されてよく聞き取れないが、耳を欹てると、その声はかおりのベッドから聞こえて来るのが分かった。それは、啜り泣きの声だった。
 そっとベッドから降り、頭からすっぽり被ったかおりの毛布の上に彰は手を置いた。掌に毛布を通してかおおりの温みと身体の震えが伝わってきた。
 その時、一瞬毛布が捲れ、細い手が彰の身体を思いっきり引っ張った。彰は何がなんだか分からないまま、かおりのベッドに倒れ込んだ。
 気がつくと彰の胸の中にかおりの細くしなやかな身体があった。涙で熱く火照ったかおりの顔が押しつけられるのを胸で感じながら、彰は片手でかおりを抱きしめた。もう片方の手は、床に残ったギブスの脚を持ち上げなくてはならなかった。
「……猪鹿チョー!」
 マサ江の意味不明な寝言が部屋中に響いた。彰は思わずかおりの身体から離れた。離れ際にかおりの額に軽いくちづけをした。
「ありがと」
 かおりが耳元で囁いた。

 かおりと並んで過ごした日々も一ヶ月足らずで終わりを告げた。かおりが前触れも無く退院して行ったからである。日課となったリハビリから戻ってきたら、すでに身支度を整えたかおりと母親が居た。
「みなさん、かおりがとてもお世話になり、ありがとうございました。お蔭様で、こんなに元気になりました」
 和子はそう挨拶をした。相変わらず車椅子のかおりは来た時から何も変わっていない。ただ、少しだけ顔色が明るくなった気がした。「彰が現場に復帰したら、連絡ちょうだいね。きっとだよ。町娘の格好をして駆けつけるからね」
 握手の代わりに指切りげんまんした彰の指をかおりはなかなか離さなかった。
「何だか寂しゅうなるで。パッと咲いた花が急に散ったみたいや。女っ気がなくなるとまた殺風景になるわ」
 と根田が嘆く。
「おいおい、また誰かを忘れてませんか」
「おっ、こりゃあわいとしたことが。オニババ、許して。気の済むまでわいのケツをぶってぇな」
「あほか」
 根田とマサ江の掛け合いに、かおりはたまらず吹き出した。 

 それから一ヶ月経った夏も終わりの頃、かおりの母親の清水和子が病室を訪ねてきた。かおりの退院以来であったが、すっかりやつれたその顔が全てを表していた。
「かおりは先週亡くなりました。みなさんにはどうも……」
 それ以上は声にならなかった。
 マサ江はもらい泣きをしていた。根田も目を赤くしている。
 和子は彰の側にやって来た。
「これを受け取って下さい。あの子が浅野さんに渡して下さいって」
 そう言って見覚えのある硝子の櫛を彰に手渡した。
「これを? 何でぼくに?」
「そうよね、櫛を男の人に、なんて変な子よね。でも私には分かるんです。この硝子の櫛を一緒に作ってくれたO先生が実は、浅野さん、あなたにそっくりだったんです。この病院であなたを見つけた時のあの子の驚きと興奮は大変なものでした」
「そうなんですか。で、今現在そのO先生は?」
「かおりが入院すると間もなくのことでした、冬山で遭難して亡くなったんです。かおりは口には出しませんでしたが、悲しみはとっても深いものでした。でも、あの子の胸の中にはずっとO先生は生きていました。生涯でただ一度の恋だったんですから。中学二年の終わりから闘病生活に入りましたから……」
 和子は再びこみ上げてくるものをおさえるように俯いた。
「かおりちゃんは自分で死のうとした?」
「そうです。不治の病であることを知ってから、早くO先生のところに行きたいと言ってました。あなたが現れる前までは」
「ぼくがO先生の代わりになったというんですか?」
「そうでもあり、そうではないとも。O先生はすでに過去の人です。それはかおりも充分分かっていました。それでもかおりにとっては、他に取っ掛かりが無かった。O先生を取っ掛かりにして新しい恋をしたいと思っていたんでよす。その事が分かったから、私の方でこの病室に移ることを娘に勧めました」
「……それで良かったんでしょうか?」
「分かりません。あの娘は何も言いませんでしたから。でも、この病室に来てからは前よりずっと穏やかになりました」
 彰はあの夜のかおりの鳴咽を思い出していた。そして、かおりとの約束を、どうしても適えてやりたかった。

 脚の怪我から復帰した彰は、時代劇の撮影現場にいた。片手にメガホンを持ち、俳優に細かい指示を与えている。
「めぐちゃん、そんな棒読みではだめじゃないか。もっと、こう、ぐっと気持ちを乗せてさ」
「めぐ、わかんな〜い」
 町娘の格好をした新人女優は半ばふて腐れていた。
「しょうがねえなぁ。……じゃあ、これ挿しみなよ」
 彰が鞄から硝子の櫛を取り出し、その女優の頭に付けた。
「なに、これ? おまじない?」
「まあそんなもんか。……いいから、早く挿して、もう一度最初から喋ってみてごらん」
 すると不思議なことに、これまでの調子から一変し、感情のこもった台詞に変わった。目の輝きも違っている。共演の男優も驚きのあまり自分の台詞を忘れてしまった。
「な、なんだ! なんだよ、急に上手くなって」
「あたしもびっくりだわ。自分で自分じゃないみたい。誰かがあたしの中に入り込んで勝手に喋ってるみたいだわ」
 彰は笑いながら快晴の高い空を見上げた。
 町娘の頭には、硝子の櫛が秋の日射しを浴びて眩しく輝いていた。
(了)
(初出:2000年05月)
登録日:2010年06月15日 16時59分
タグ : 出逢い

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