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麻梨
著者:麻梨(あさり)
銀魂と廃墟と三浦しをんさんと箱根駅伝をこよなく愛する性別♀。最近の悩みは仕事帰りに寄ったプールで監視員のおじさんに(真剣に泳いでいたにもかかわらず)「大丈夫? ビート板使う?」と心配され、それをさらに職場で話して笑われたこと。大体毎日幸せに生きています。そう見えないらしいけれど。上記で勘のいい人ならうっすら察せる通り、書くことにおいてド素人です。
小説/現代
【電子書籍】S――私が失恋(こい)したあなたの話
端書は創立記念式典に出展するため文芸部のリレー小説をまとめることだった。役割を押しつけられることになった藍瑠が文芸部部室だった第四美術室に向かうと、そこにはひとり油絵を描く変わり者ヒナノがいた。部誌を渡す代わりにモデルとなり脱いだ藍瑠。絵の具を水場で落としているとそこに見慣れぬ青年が現れる。二卵性双生児のうら悲しいストーリー、いったんは幽霊となった学生とその案内役のヒミツ、机に書いたメッセージでやり取りする全日制と定時制の生徒とそれぞれの事情、体育倉庫に忍び込んだ小学生と女子高生の会話、二股を噂されるふたりの困惑。同じ高校を舞台に、それぞれの恋と想いがひとつに繋がっていく切ないラブストーリー。

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S――私が失恋(こい)したあなたの話


 私は、嘘つきで誠実で意地悪で聡明なあなたに
 特別で平凡な恋をした。

 端書(はしがき)

 肺に溜まる黴の匂いを感じたとき、身体にまとわりつく酸素が真緑色の海藻に見えた。
 首。腿。二の腕。ぬらぬらとした光沢を放ち、少々日焼けした素肌にしゅるりと絡まる。
 薄暗く湿った夏休みの廊下には、全てを濃厚な黴に染め上げる怪物が潜んでいる。だから一度たりとも、立ち止まってはいけない――……そんな伝説は、今のところは存在していないのだけれど。
 県立清桜東高等学校、西校舎四階。
 怪談がとても似合いそうな、どうしようもなく古臭い佇まいである。
 彼女、瀬名一藍瑠(せないちあいる)はつんとした空気を吸い込まないように上履きの底を響かせる。目的の第四美術室は、灰色に卦ぶる廊下の奥に押し込まれている。
 そこだけが切り取られたように、世界の色が違う。
 パレットを洗うときに零(こぼ)れる、鮮やかで澱(よど)んだ彩(いろどり)に近い。ぼたりぼたりと波紋をたてて、引き戸からは怪しげな臭いが漏れた。
 油だ。
 握りしめたクレヨンが掌で蕩(と)けた嫌な感触と、少量のシンナー。食欲をげんなりさせる油絵の具の臭い。
「うっわー……」
 効果音で言うところの、むわりとぶつかってくる。
 いつもながら。そして、今日もひどい。許可なく踏み入れ、かたっぱしから窓を開けた。換気扇もフル稼働させる。
「なにすんだよ」
 辞書と古書と全集と――棚に収まりきらない積本の間から村井ヒナノの声がした。ガラクタに阻まれているので姿は見えない。
「この部屋あっついんだけれど」
「閉めろ。虫に入られたら困るんだ。これ以上私に害虫駆除で悩ませないでくれ」
「閉め切りで油絵とか嗅覚死んで……害虫って私?」
「たいして繊細な性格しているわけでもあるまい。気に入らないことにいちいち文句たれるな。お前は発情期の小型犬か? あぁ、実際おつむの容量は同じくらいか。悪いな。今更当たり前のことを言って」
 この同級生。黙っていれば天使も裸足で逃げ出す儚げな美少女なのに。口を訊いた途端、猛禽類である。
「通常運転でかっわいくないなぁ……」
 罵詈雑言に眉の一つ顰めなくなった自分の免疫に驚きつつ、藍瑠は窓枠に浅く腰掛けた。
「悪いな、極力要領の良い生き方を心得ているんだ。愛想の使いどころくらい十七年も生きれば計算できる。どこぞのポメラニアンみたいに尻尾よろしくケツまで振る趣味はない」
「ポメっ……かわいいじゃん! なにが悪いのさ」
「犬は悪くない。よろしくないのはアンタのおつむだ」
「はいはい。もうどうでもいいっすよ」
 蒸し暑さにじれ制服の裾をたくし上げた。日焼けしていない太腿が汗ばんでいる。
 北関東とはいえ、夏は暑い。空調設備の整わない県立貧乏校は、ことさらに暑い。
 にも、関わらず。
 この不快指数でも、ヒナノは全身あずき色ジャージ姿。前髪を束ねているのは輪ゴムときている。地味とダサさの極みだ。センスではない。一応理由はある。「油絵具は付着したら一生取れないからしょうがないのだよ。お前の数学の成績と同じで回復の見込みがないんだ」もう今後二度と服装の指摘はしないと、その日の藍瑠は誓った。
「そもそも瀬名一藍瑠。私はこの部屋にお前の入室を許可した覚えはない」
「いや。この部室文芸部のものだし。アンタに貸してあげているのは日浦先生よろしく、仮部員(私)の好意だから」
「図に乗るなよ小型犬。センスの悪いパンツを隠して窓から出ていけ。私を罵倒するなど片腹痛い」
「ちょっ! 見ないでよ!」
「小賢しい!」
 地団駄を踏むように立ちあがる。微妙なバランスで支えられていた積本が波のように崩れた。
「文芸部誌を油絵の具まみれにしたことは謝ったはずだ」
 頭上を、埃と一緒に舞い上がったわら半紙がひらひら踊る。琥珀色を乱反射させた蝶そのものだ。
 それだけじゃない。
 平済みにされ、放置されていたガラクタ達が、ぽたぽたと揺らぎ、色づく。
 ――まただ。
 この部屋に初めて入ったときも、そうだった。
 ヒナノの機嫌一つで、六畳半の小さな物置は文字通り顔色を変える。
 ありていに言葉にするのならば、そう。

 ヒナノは生命のないものに、感情を感染させている。

 もちろん。
 実際にそんなことは
 到底ありえないことなのだけれど。

 落ちた藁半紙の蝶に「遺物はお前だよ」と言われた気がして唇を尖らせた。
「……呆れを通り越して尊敬に値するよ。国語辞典で『誠意』と引くといい」
「わかった。菓子折りつけて輸送してやる。三百円程度で見繕えば十分だろう」
 この女の可愛げの成分は全て顔面に注がれ、性格には微塵も影響していない。神様もなかなか意地悪だ。

 人口が多い清桜町は、田舎のくせに割と近距離に東西南北四つの高校がある。
 普通科で進学校の東。
 商業と家政科の西。
 スポーツ系の部活が盛んな南。
 私立で総合学科の北――共通点は、今年創立五十周年ということ。
 この町では、創立記念式典が毎年合同で行われる。そして、今年は五日間連続で公民館と体育館を貸し切り、祭典通称『清桜祭』が予定されていた。
 目玉は、生徒たちによる各学校の特色を生かした作品の出展。設備も顧問もそろっていない東にとっては、苦行以外のなにものでもない。
「なんらかの経歴のある部活動が、なんらかの形でなんとか各自歴史をまとめ、なんらかの作品をなんとか九月までの提出するように」
 教員の指示からしてやる気がない。
 生徒のほとんどが「無責任な!」と憤慨するも、いい子ちゃんだらけの優等生八割を占める学校でボイコットなど起こるわけもなく。(ようは消極的な校風なのである)
 受験を考慮し、三年生は清桜祭に参加しない。
 そうなると必然的に二年生が立ち回ることになるわけだ。
 瀬名一藍瑠は、自分で言うのもなんだが、両親が付けたこのみょうちくりんで風変りな名前以外、特筆すべき特技も才能も持ち合わせていないと思っている。部活動にも加入していない。そのため、当日案内の役員に割り当てられていた。
 だが、しかし。
 夏休み初頭の七月現在。清桜祭・清桜東高校参加部活動一覧のプログラムに『文芸部・部長』として登録されている。
 ことの説明を本人がするなら
「ただの不条理」
 この一言につきるのだ。
 
 展示・歴代文集編纂を押し付けた火種、そして、言いだしっぺは、国語教諭の日浦八重子である。
 日浦女史は歯切れのいい口調が文系よか体育会系のノリで、バックパック片手に各地を放浪していそうな奔放さに定評があった。
 藍瑠を職員室に呼び出した彼女は相変わらずカモシカのような美脚を組み、あれやこれやと茶菓子を進めながら文芸部の話を急に切り出した。
「三年前まで少人数なりに活動が盛んで、作品そのものの評価・評判はわりと高かったのよ。新聞社とか出版系の賞も細々頂いていたし」
 平ったくいえば、「伝統は途切れてしまったけれど、清桜祭での東校文芸部出展を期待している」という要望・及び圧力があったのである。
「あのう、先生」
 藍瑠はおずおずと挙手した。
「私、主に明日からずっとお腹が痛い予定です。帰宅します」
「先生はそれを認めません。整腸剤ならわけてあげます。生理痛なら鎮痛剤ね」
 にっこりと微笑み、キャスターを一蹴り転がして腰にまとわりついた。
「お菓子。美味しかった?」
「先生。やることが最低です」
「ちっ。しゃーねーな……」
「生徒の前で舌打ちするなよ」
 しぶしぶ、というより、いきいきと。日浦は耳を貸せとジェスチャーした。
「瀬名一さん。バイトって、原則禁止じゃなかったけ?」
「……は」
「許可申請していないわよね? 以前に駅前のコンビニでバイトしていた生徒の反省文、何回書かされたか知っている?」
 耳たぶに唇が当たったときの、人生で初めて悪寒が走った瞬間は二度と忘れない。
「あと、原付ってね。公共施設に無断に駐車しちゃいけないのよ。図書館の駐車場に許可なんて下りるわけないわよね。あっれー? 瀬名一さんのおうちは許容範囲に入っていたかしら。これは生徒指導部の先生に確認」
 しなくちゃ。と、続く前の先生の口を塞ごうとして、空振りする。
「あらやだ。瀬名一さん。その手はなぁに? はい! ぜひやりますの挙手かしら? でもそれじゃあ『まえならえ』みたいね。大丈夫。先生、人を見る目はあるから」
 所在のないそれを指さし、にやにやしている。
 口にせずにはいられなかった。
「節穴です。主に先生の脳内構図も」
 そういうわけで、引き受けるというよりは押し付けられたのである。

 文芸部の部室は何故か第四美術室だった。
 日浦に連れて行かれると、そこは部屋中本棚で埋め尽くされていた。現在倉庫代わりとして使われていないとはいえ雑すぎる。
 地震がきたら一発でつぶされそうなので、日浦を置いて窓から飛び降りよう。そんな空想をよそに、「誰だ」不機嫌に顔をしかめた村井ヒナノはそこにいた。
「あら、村井さんどうしたの」
「部活中ですが、私になにか」
「私たちも部活よ。ここ、文芸部の部室なの。えーと、部誌はどこに保管したのかしら」
「先生。私入部していないですからねーって聞いてます? ……聞いてねぇな。耳まで節穴ですか畜生」
 完全スルーに歯噛みする藍瑠をよそに、日浦は埃をばしばし払いながら冊子を引きずり出す。
「ちょっと……埃ひどいんですが」
「大丈夫よ。そっちには飛ばないように先生考えているから」
 絶対嘘だ。と心の中で突っ込む。
 ついでに
「あまり荒らさないでください」
 なんでお前も我が物顔なんだよ。とも。
 そもそも、わざわざこんな小汚い倉庫みたいな場所を選ぶのだろうと、藍瑠はヒナノの手元を覗いた。
 その瞬間。
 日浦が奇声をあげ、藍瑠を突き飛ばし、ヒナノの背中を押してそれに飛びつく。
「なにすんだ!」
「村井さん! これ……!」
 青ざめた日浦は絵の具が付くのもかまわず、そのペーパーパレットを素手で触った。
「これ、これが、ウチの『部活記録日誌』よ……」
「は?」
「歴代の文芸部員たちがリレー形式で書いた小説なの! うちの部の経歴とか全部まとめてあるのよぅ……あぁぁ……なにこれ、絵の具ががびがびに乾いていて表紙がめくれないじゃない。中身くっついてるし!」
「それを探していたんですか?」
「なにそれ、使うものだったんだ」
 声が重なる。
 日浦が鬼のような形相で睨むと、やっと「あ、ごめん」と迫力に押されて言った。藍瑠はただ茫然と見るしかなかった。
 それだけだった。
(続きは電子書籍で!)
登録日:2014年05月06日 19時21分
タグ : 恋愛 女子高生

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