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天生諷
著者:天生諷(あもうふう)
極々平凡な会社員。毎日楽しい出来事はないかと、心の中で模索しながら生活をしている。旅行と昼寝をこよなく愛し、読書とゲームが生きる原動力となっている。群馬県在住。
小説/推理

世は並べて事も無し アノ子の理由(5)

[連載 | 完結済 | 全20話] 目次へ
真壁志保自殺事件の現場にいた三名、陸上部三年の伊藤空太、科学部二年の三木歌音、美術部二年の矢上雄平の事情聴取に向かう正義部メンバー。対象者の話す不可思議な現象と苛烈な性格に気色ばむが、調査は順調(?)に進む。
二章 東光の受難


 四月十六日 水曜日

 放課後、杏子達は正義部に集合していた。真理に東光、アサギが昨日と同じ位置に腰を下ろしている。
 まず、杏子は横に座る真理を見た。
「真理、事件のあらましとS−NETの事は理解できたか?」
「ああ、問題はないよ。三月に何が起こったか、一昨日に何が起こったのか、把握できたよ。S−NETがなんなのかも大旨理解した」
「今更理解か、まるで原始人じゃの。よく今までまともな学園生活を送れてきた物だ」
 アサギは喉の奥でクツクツと笑うが、真理はムッとした雰囲気も出さずに「知らなくても何とかなるんだよ」と、笑顔で答えていた。
 アサギの横に座る東光は仏頂面で、腕を組んで正面にある壁を見つめていた。
 まだチームになりきれていないメンツを見渡した杏子は、鞄からある物を取り出した。バラバラの心を一つに纏めるマジックアイテム。正義部の部員が増えたら、皆でやろうとずっと思っていた事。
「皆にはこれを付けて貰おう!」
 杏子は机の上に手にした物を滑らせた。各人の前に、深紅の布で作られた腕章が置かれた。
「……儂はパス」
 プイッとそっぽを向くアサギ。
 真理は腕章を手に取ると、それを広げた。
「よりにもよって、書いてある文字が正義かよ」
「当然だ、正義部だからな!」
「その部活名自体、俺はイヤなんだけどな」
 明朝体で書かれた正義の文字。この腕章をするだけで、自分は別の何かに変われそうな気がする。弱い自分も、卑しい自分も、正義の一文字で覆い隠せる。自分のやるべき事を定める事が出来る。
「俺もパス」
「ムッ……」
 真理も東光も、腕章を机に置いた。
「何だと! お前達、それでも正義部の一員か!」
「儂は正義部など断じてごめんじゃ。興味があるから、事件解決を手伝ってやるだけじゃ」
「俺もアサギと同じだな。事件が解決すれば、それでおさらばだしな」
 向かいに座る東光に真理が意見を求めると、東光も無言で頷いた。
「そう言えば、アン子。お前は『ジャスティス』と呼ばれる痛いS−NETのリーダーをやっていたな」
 アサギの言葉に、パッと杏子は顔を輝かせる。S−NETの『ジャスティス』。正義部と同じように、勧誘を続けていたが結局誰一人として興味を持ってくれなかった。
「入ってくれるのか! むしろ、入るべきだ! これから正義を執行しようとするなら、尚更だ! それに、入ると素敵なコードネームとこの腕章をプレゼントだ!」
「コードネーム? アサギが言っているアン子って、コードネームか?」
「……アン子は私のあだ名だ、不本意だがな。ちなみに、ジャスティスでの私の名前は『情熱レッド』だ。他にも、『残念ブルー』に『根暗ブラック』、『メタボイエロー』に『淫乱ピンク』がある! そうだな、真理は残念ブルー辺りが似合いそうだな」
「んじゃ、東光はメタボイエローだな。もちろん、カレー大好きって設定でな」
「……」
 瞳を閉じた東光は渋面を浮かべる。
「で、儂は根暗ブラックか? ふん、馬鹿馬鹿しい。そもそも、お前の唱える正義とはなんだ?」
「悪を倒す事に決まっているだろう!」
 答えはすぐに出てきた。悪は悪だ。それは、断じて許して良いはずがない。許してはいけないのだ。
「では、お前の言う悪とは何じゃ? 一介の高校生であるお前に、人を裁く権利があるというのか?」
「立場も権利も関係ない。私は……、私は自分の信じた道を行くだけだ。黒魔術だかなんだか知らないが、怪しいS−NETに所属しているアサギには、まだ分からないだろうがな」
「怪しいS−NET?」
「恐らく、『仮面のサバト』と呼ばれるS−NETの事だろう。極めて匿名性が高く、メンバーの実体が全く把握されていない」
「匿名性が高いのは、何処も同じじゃないのか?」
「本当に何も知らないんだな、遅漏真理」
「今度は遅漏かよ。そういうお前だって男性経験ないだろうが」
 真理のぼやきを無視し、アサギは続ける。
「結社に入っているメンバーは、そのメンバー同士が分かるように、何かしらの目印を付けている事があるのじゃ。例えば、アン子が言っていた、この痛々しい腕章。これを付けた生徒は正義部であり、ジャスティスのメンバーである事が知れる。中には、決まったキーホルダーを鞄に付けるとか、ストラップを統一するとか、そう言った事がされている。
 儂の所属する仮面のサバトは、お前達が思っているような結社じゃない。様々な文献を紐解き、失われた技術、つまり魔術を発掘するのじゃ」
「んじゃ、その黒いローブが、仮面のサバトのメンバーの証なのか?」
 アサギの身につける黒いローブ。何処でそんな物を売っているのか分からないが、学校でローブを着ているのはアサギ意外に知らない。
「確かに、私も気になるな。仮面のサバトは、メンバーの数さえも正確に把握されていない。主催者は『ディアカ』と名乗っているだけで、誰がディアカなのかも分かっていないな」
 主催者とは、結社のリーダーの事だ。各結社にはリーダーと副リーダーがおり、匿名性の高い結社にあって、リーダーだけは別で、何かしらトラブルがあった時にすぐに動けるようにと、学校側が把握できるように実名での表示を促している。
 大半の結社の主催者は名前を晒しているにも関わらず、仮面のサバトの主催者は、結成当初からディアカというハンドルネームで本名は伏せられていた。
「確かに、降霊会(サバト)のあるときは、何かしらの仮装をするように定められておる。まあ、入会して一年経つが、未だにディアカからのサバトの号令が掛かった事は一度も無いがな。個人同士の付き合いで、小さな集まりはやっておるようじゃが、儂のように常に仮装して、いや、闇に身を置く者はいないな」
「……誘いが無いのは、お前がサバトの皆からはぶられてるんじゃなくてか?」
 真理の言葉に、アサギのこめかみがピキリと引きつる。
「ふん、この崇高なる血族である儂が皆から仲間外れにされておるじゃと? 馬鹿を申すな! 皆、萎縮して儂に声を掛け難いだけじゃ! それに、儂の所属する仮面のサバトを怪しいと疑うのなら、まず先に隣に座る独活(うど)の大木を疑え。儂よりも、此奴の方が真っ黒じゃ」
 アサギは横に座る東光に、険のある眼差しを送る。東光は何も言わず真理を見つめる。真理は小さく肩を竦めた。
 恐喝に恫喝、ケンカに器物破損。悪い噂の絶える事のない東光に、それに追従している真理。正義を執行するのに、彼ら二人は場違いな存在なのかも知れない。本来ならば、杏子と対立する立場にいるべき人物だろう。だけど、今は正義部存続の為、東光の力が必要なのだ。
 杏子は大きく深呼吸をする。まだ杏子は何も成していない。時間は限られている。あと一週間で結果を出さなければいけない。こんな所で無駄話をしている時間はない。
「兎に角だ、私達は正義を執行しなければいけない! それは皆同じはずだ!」
「だな」
 言って真理は立ち上がる。協力的なのが真理なので意外だったが、それでも心強かった。真理が立ち上がると、黙って座っていた東光も頷いて立ち上がった。
「では、正義部はこれより聞き込み調査を行う! 対象は、一昨日の事件現場にいた三名、美術部二年の『矢上雄平』、陸上部三年の『伊藤空太』、科学部二年の『三木歌音』の三名だ! これより、正義を執行する!」
 杏子の号令を元に、正義部の面々は陸上部が活動しているグランドへ向かった。


 御陵高校の陸上グラウンドは、土ではなく合成ゴムなどを用いたタータントラックだった。着色された茶色のレーンに、目に鮮やかな白いラインが引かれている。
 長距離、短距離のトラック競技と、砲丸投げや円盤投げなどのフィールド競技に分かれて練習をしている陸上部。総勢一〇〇名弱の彼らの中から目的の人物、伊藤空太を捜すのは容易ではないと思われたが、アサギが「ああ、あそこにいる愚鈍な奴がターゲットじゃ」と、無理に嗄れた声を発して教えてくれた。
 アサギの手にするタブレットを覗き込んだ杏子は、思わず感嘆の声を上げた。10インチ画面には、陸上部メンバーの顔写真がサムネイル形式で並んでいた。
「アサギ、それは?」
「写真部にアクセスして、陸上部のデータを引っ張ってきた」
「写真部? 学校じゃなくて?」
 真理の問いに、「愚か者め」とアサギは鼻で笑った。
「学校のデータベースでは、閲覧できるのはクラス名簿までが関の山じゃ。しかし、写真部は違う。あのパラノイア的に写真を撮りまくっている奴等のデータベースには、来るべき日の為に、クラス別はもちろん、部活動や委員会のメンバー全員の名前と顔写真が掲載されておる。しかも、常に最新の写真に更新されている」
「あっ、なるほど」
「あの目障りな井上御津も、少しは役に立っているんだな」
 言って、東光はグランドの端でカメラを構えている御津に目を向けた。「頂きました〜」と、いつもの声が春の風に運ばれてくる。
 伊藤空太は、ベンチに腰を下ろして練習を見学していた。陸上部専用のジャージを身につけているが、見たところ彼が運動した形跡はない。
 健康そうな褐色の肌に、スラリと伸びた肢体に適度に付いた筋肉。トラック競技者独特の体をしている。身長は杏子よりも少し高い、丁度、真理と同じくらいか。幅の広い肩幅に、僅かにつり上がった目は鋭い輝きを内包している。
 伊藤の前に立った杏子の心臓が、また不自然に脈打った。体が硬直するが、杏子は歯を食いしばり拳を握った。
 今の自分は一人ではない。仲間もいるし、正義を執行する責務がある。正義を成すヒーローは、こんな所で足踏みしていられない。
 横に並ぶ真理は、杏子の眼差しを受けて一つ頷く。まだ青い空を見上げて深呼吸をする。新鮮な空気を胸一杯吸い込むだけで、心の中で淀んでいた澱を二酸化炭素と一所に吐き出すことができた。
「伊藤空太だな? 少し話を聞きたいんだが、いいか?」
 伊藤は杏子を見て、怪訝な表情を浮かべた。そして、アサギ、真理、東光と目をやってサッと顔色を変えた。
「な、なんだ、お前達は?」
「フッ、何なんだお前達は、と聞いたな? 良いだろう、答えてやる。刮目しろ! 私は正義部の部長、御厨杏子だ」
「御陵ハイスクール・ディテクブティブズス・クラブの珠洲真理」
「ファーマ・フラテルニタテイスの吸血鬼、俗世の名を時雨アサギという」
「……御陵高校探偵倶楽部、遠藤東光だ」
「は? 意味が分からない!」
 思わず腰を浮かして後ずさりする伊藤。杏子は伊藤の様子を見て、目を細めた。この驚きよう、もしかすると、いきなり犯人に当たったか。
「貴様、怪しいな。さては犯人だな?」
 ズイッと詰め寄る杏子に、伊藤は激しく首を横に振る。
「は、犯人って何の話だ? 俺は、まだ何も言ってないだろうが!」
 動転している伊藤に、真理が声を描ける。
「杏子、伊藤先輩は東光の強面にびびってるだけだ。ねえ、伊藤先輩、一昨日の事件の話を聞きたいんだけど、良いかな?」
 杏子を押し退け真理が前に出る。
「一昨日の事件?」
 伊藤は途端にしかめ面をした。
「もう先生達に何度も説明した。なんでお前達にまで説明しなきゃいけないんだよ? 練習の邪魔だから、帰ってくれ」
 言って、伊藤は短い髪を撫で付ける。彼の右手には赤いリストバンドがされていた。
「その割には、運動している様子はないな? 詐病か? いつまで経ってもレギュラーの取れない小物が考えそうな事だな」
 アサギの言葉に、伊藤は顔を赤くする。
「な、なんだよ! 悪いか! 今日は、調子が悪いんだ……! あんな事があったから……」
 声を荒げたのも最初だけ。最後の方は消え入りそうなほど声が小さくなり、聞き取れなくなるほどだった。
「貴様の言う、あんな事を私達は聞きたいんだ」
「知ってどうするんだよ?」
「正義を執行する」
「……意味が分からない。帰れ、練習の邪魔だ」
 クルリと背を向ける伊藤。杏子が呼び止めようとするのを、真理が手を挙げて制した。
「東光、宜しく頼む」
「ウム」
 ズイッと東光が動き、伊藤の肩を掴んだ。伊藤はそれを振り払おうとしたが、東光の手はくっついたように肩から離れない。舌打ちをしながら振り返った伊藤の顔が、東光を見て凍り付いた。
「時間は取らせない、質問に答えて貰おう」
 ドスの効いた声が東光から放たれた。伊藤は酸欠状態の金魚のように、口をパクパクさせて頷いた。伊藤には気の毒だが、こうするのが一番早い。こちらも悠長にやっていられないのだ。
 杏子が代表して伊藤に質問をぶつける。真理と東光は腕を組み話を聞く体勢を取り、アサギは首からタブレットを下げ、話の内容を筆記する準備をしていた。
「一昨日、伊藤学徒は何を見た?」
「血文字だ。そして、橘が殴打されている所を見た。二年生の男子が、必死に叫んでいたよ。何度思い出しても不思議な光景だったよ。殴っている相手は見えないのに、確かに橘は殴られているんだから」
 伊藤は僅かに俯き、その時のことを思い出して体を震わせた。彼にとっても恐ろしい出来事だったのだろう、心なしか顔色が悪い。
「血文字の内容は?」
「天よりの使者、降臨し望みを叶えん。……そんな内容だったと思う。誰が書いたのかも、いつ書かれたのかも分からない。何でも、先月なくなった真壁志保が残した遺言と同じ内容だそうだ」
「三年の橘ヒカルが何度も殴打されていたが、その時の詳細を教えてくれ」
「犯人は居なかった、いや、見えなかったと言うべきか。バコバコと橘を叩く不快な音が聞こえていて、橘は地面に蹲って悲鳴を上げていた。俺の他に二人の二年生がいた。嘘だと思うなら確認してみると良い。俺は見ていないが、橘が殴られているのとほぼ同じ時刻に仮面を付けた生徒があの近くで目撃されているらしい。そいつも調べてみた方がいいんじゃないのか?」
 此処までは、事前に仕入れた情報と同じだった。見えない犯人に、志保の残した血文字。そして仮面の生徒、ムマ。杏子は確認するように東光を見た。東光は杏子の視線を受け流し、真理を見る。
 真理は頷き、歩み出た。手には黒い扇子を持っている。
「伊藤先輩は、あそこで何をやっていたんですか? あの時間は、まだ部活中ですよね?」
「……練習だよ。俺は短距離の選手でさ。此処で皆と同じメニューをやっていても、追いつけないから。誰もいないあそこで練習をしていた」
「どんな練習ですか?」
「主に筋トレ。中庭は芝生だからな、此処でやるよりも、足に負担が掛からないんだ」
「……なるほどね。話は変わりますが、先輩もS−NETに入っているんですか?」
「そんな事を聞いてどうするんだ?」
 真理の質問に、露骨に顔を歪ませる伊藤。真理は頬を掻きながら、「得に他意はないんですけどね」と、言葉を切ってアサギに視線を向ける。話の流れを読み取り、顔を上げたアサギはコホンと可愛らしい咳を一つして嗄れた声を発した。
「S−NETは秘密にする風潮はあるが、秘密にするルールはないはずじゃ。やましい事がないのなら、答えられるじゃろう」
 漆黒のローブを纏い、口から付け八重歯を除かせるアサギに見据えられ、伊藤は重い溜息を一つついた。
「陸上部のS−NET、メロスに入っているだけだよ」
「……フム」
 コクリとアサギは頷いた。
「じゃあ最後に」
 真理は立てた人差し指で、扇子をクルクルと回した。
「先月、自殺した真壁志保と面識は?」
「ないよ。真壁は、確か美術部だったよな? 一度も同じクラスになったことないし、面識はない」
「そうですか」
 今までの会話の内容は、一言一句逃さず、全てアサギのタブレットに記録された。
「時間を取らせて悪かったな、伊藤学徒。練習に戻って良いぞ」
 杏子の言葉を聞いた伊藤は、恐る恐る東光を見上げる。東光が口を結んだまま頷くのを見て、脱兎の如く駆けて行ってしまった。
「フム、悪名高い遠藤東光の名は伊達ではないな。しち面倒な聞き取りは止めて、怪しいと思うヤツを片っ端から校舎裏に連れて行って体に聞いた方が良いのではないか?」
 東光を小馬鹿にしたようなアサギの物良いに、真理が手を叩いて乗っかっていく。
「だな! 快男児ならぬ怪男児、遠藤東光。悪人善人、赤子に女性、隠し事するなら体に聞くまで! どんな事件も殴って解決! 腕力探偵遠藤東光、良いじゃない」
「ムウ……」
 東光は渋面で一声呻いたが、真理もアサギも声を出して笑い合っている。そんな三人の様子を暫く見つめていた杏子は、気を引き締めるように手を叩いた。
「次は、科学部在籍の三木歌音の所へ行くぞ」


 北校舎の一階にある、科学室A。そこで科学部の活動が行われていた。
 杏子は手近にいた女子生徒に声を掛けた。
「おい、そこの女生徒。三木歌音はいるか?」
 ぶしつけな質問に、三年生の女子生徒は怪訝な表情で振り返る。目の前に居る杏子を見て、真理を見て、アサギ、東光と目をやって女子生徒はポカンと口を開ける。無理も無い、御陵高校の色物が揃いも揃っているのだ。特に、東光を見た女子生徒は、傍目で見ても分かるほど体を強ばらせ、胸元を隠して後ずさった。
「え、ええ……」
 コクコクと頷く生徒は、今にも泣き出しそうな表情を浮かべている。
「……」
「……お前、何人の女性を泣かせば気が済むんだよ」
 手にした扇子で、真理は東光の肩を叩く。
「いや、俺は何も……」
 東光が口を開いた瞬間、「キャ、ごめんなさい。私が悪いんです、本当にごめんなさい。許して下さい」と頭を下げた。
「……プッ」
 戸惑う東光の顔を見て、真理が吹き出した。ジト目で東光が真理を睨み付けるが、真理は気にした風もなく扇子で口元を隠していた。
「すぐに三木さんを呼んできますので」
 もう一度頭を下げた女子生徒が、科学室にいる三木を呼び出そうとした。しかし、それを真理が呼び止めた。
「ああ、先輩。その前に一つ聞きたいんですけど、塩化コバルトが盗まれたって、本当ですか?」
 真理の質問に、女子生徒は小首を傾げながら「ええ、そうだけど」と頷く。チラリと東光を見るが、その視線を真理は扇子を振って惹きつけた。
「いつ分かったんですか?」
「えっと、先週の金曜日。科学部はね、科学準備室と薬品室を週末に掃除するのよ。毎週薬品室に保管されている薬品の数量をチェックするんだけど、その時に塩化コバルトが無くなっていることに気がついたの。先生に聞いても、部員の皆に聞いても知らないって言うし、盗まれたって事になるのかしらね」
「量はどのくらいなんですか?」
「大体二〇〇グラムくらいかしら? 一目で減ってると分かったから、結構な量だったわ」
「もちろん、施錠してるんですよね?」
「ええ、それはもちろん。危険な薬品もあるからね。鍵は先生が持っているわ。あと、科学室のある場所に鍵を隠してあるんだけど、それを知ってる人なら、誰でも薬品室に入ることは出来たわね」
「鍵を隠しておくなど、不用心にも程がある。盗まれたのは必然じゃな」
 アサギの言葉に、女子生徒は「返す言葉が無いわね」と苦笑いを浮かべる。
「だけど、仕方ないのよ。うちの部活は他の部活と掛け持ちしてる子もいるから。先生もいない時だってあるし、誰か部員一人に鍵の管理をさせると、その部員がいない時はどうにもならないでしょう? 仕方なく、鍵を隠して、部員はいつでも薬品室を使えるようにしてるってわけ」
「それが仇になったと言う事だな。真理、塩化コバルトの事はもう良いか? そろそろ三木女史を呼び出して貰いたいのだが?」
「ん? ああ、もう良いよ」
 女子生徒はもう一度東光に頭を下げると、科学室に消えていった。
「俺は何もしていないんだがな」
「お前が睨み付けるからだよ」
「この顔は普通なんだが……」
 心なしか小さくなっている東光を笑いながら、真理はアサギのタブレットを覗き込む。
「三木歌音はどんな人物なんだ?」
 廊下で三木を待ちながら、真理がアサギに尋ねる。アサギはタブレットの画面を指で弾きながら、三木の情報を読み上げる。
「三木歌音、二年八組の生徒じゃ。データによると、儂と同じクラスと言う事になっているな」
「なっている? アサギ、授業には出ていないのか?」
 比較的自由な校風で、自由にカスタマイズ可能な制服の御陵高校だが、アサギの身につけている黒いローブは、もはや制服とは呼べない。それでも、アサギに何のお咎めもないのは、彼女の祖父が学園の理事長をやっているからだろう。常に第二保健室に居ると聞いた事があるが、授業にも出ないで保健室に籠もっているというのか。登校拒否ならず、授業拒否をしているか。
「杏子、一々クラスメイトの顔なんか覚えられるわけないだろう? な?」
 アサギを肯定する真理だが、当のアサギは汚物を見るかのような眼差しを真理に向けた。まさか、援護したアサギに睨まれると思っていなかったのだろう、真理は眼圧に押されてたじろいだ。
「何だよ……。お前、マジで友達がいないのか? そんな痛い格好してれば当然かもしれないが」
「麩菓子の如くスカスカ脳のお前に言われたくはない! ……儂は授業になぞでない。闇の眷属に馴れ合いは必要はない!」
 一瞬、アサギの顔に激しい怒りが浮かんだ。
「アサギ?」
 普段見せることのないアサギの激しい一面に、杏子は怪訝な表情を浮かべる。アサギは杏子を見ると、ハッとした表情を浮かべて小さく咳払いをした。
「何でもない」
 元のポーカーフェイスに戻ったアサギは、何事もなかったかのように三木の情報を読み上げた。
「三木は、御陵高校は疎か、全国でもトップレベルの学力を有しているらしい。幼い頃から多数の塾に通い、学校の休み時間も殆ど一人で机に向かって勉強しているようじゃ。生まれながらにして天才の儂と違い、才能のない者が必至に足掻く、努力型の典型じゃな」
「生まれながらの天才? 笑わしてくれるわね。まともに授業も受けられない、社会不適合者のヒッキー代表みたいなアサギが、どの口でそんな事を言えるのよ」
 声は科学室のドアから聞こえた。見ると、三木歌音が立っていた。奇怪な格好をしているアサギを一瞥し、三木は「フフン」と鼻で笑った。
 三木は小柄な女性だった。病的なまでに白い肌。丸顔の小さな顔には、つり上がった両目と、きつく結ばれた薄い唇があった。性格そのものを表したかのように、キツイ表情の浮かべている。風が吹けば飛んでいきそうなほど線の細い体。頑なな雰囲気で武装している三木のチャームポイントは、髪を一つに結っている大きな白いリボンだろう。
 陰鬱だが英知の輝きが宿る眼差しには、黒装束のアサギが写り込んでいた。
「三木歌音……!」
 怒気を孕んだ声が絞り出された。付け八重歯を剥き出しにするが、逆にそれが三木の冷笑を買った。
 何かを言い返そうとするアサギを制し、杏子は三木歌音とアサギの間に立った。これで、話の主導権を強制的にこちらに引き込む。
「私は正義部部長、御厨杏子だ。三木女史、お初にお目に掛かる」
「ああ、あの御厨杏子ね。知ってるわよ、後ろのアサギと同じく、社会不適合者。常識も良識も夢想の中に置いてきてしまった、病んでる子よね」
「なっ! 貴様! それが初対面の相手に対するセリフか! 常識がないのは貴様も同じだろう!」
 カッと頭に血の上った杏子は噛みついた。常識も良識も、あちらに置いて来たのではない。あちら側にある物を、こちら側に持ってきたのだ。杏子はヒーローでなければいけない。悪を断罪する剣にならなければいけない。
 声を荒げた杏子を鼻先であしらい、三木は真理達に目を向ける。傲岸不遜な輝きを宿した眼差し。他者よりも絶対的な優位に立っているという、プライドが制服を着たような少女だった。
「で? そっちの二人は? アンタ達も有名だけど、自己紹介を聞いてあげるわ。前の二人と同じように、私を笑わしてくれるんでしょう?」
「フフ、笑える物なら笑ってみな。俺は珠洲真理。御陵高校ディテクティブッ……! イタッ、舌噛んだ……!」
 杏子は半眼になり蹲る真理を見つめた。昨年、同じクラスだったが、真理とは全く接点がなかった。存在自体は認識していた。ただ、それは東光の斜め後ろにいる、背景のような薄い存在。東光の威圧感を正面から受けてしまえば、視界から消えてしまう存在。それがどうだろう、今では東光よりも強い輝きを放っている。
 いつしか杏子の中で東光のおまけだった真理が、一個人として成立していた。
「大丈夫か、真理」
 真理の背中を心配そうに撫でる東光に目をやる。
 チームのリーダー、裏番、悪の枢軸、独裁者、シリアルキラー、レイパー、東光の陰口を上げれば枚挙に暇がない。しかし、本当にその噂は正しいのだろうか。去年、同じクラスだった東光だが、彼が人を脅したり、殴ったりした現場を見た事はない。ただ、毎日のように罰則を受けている為、杏子は『東光=悪』だと決めつけていた。
 東光の奴隷、腰巾着、小姓、真理についても気の毒な噂しか出回っていないが、たった一日と少し、彼らの関係を見れば、それらの噂は全て噂であると理解できる。
(もしかすると、私は勘違いしていたのかも。私は噂だけを頼りに、ずっと真理と東光の事を勘違いしていたのかも知れない)
 杏子とアサギ、三木の視線を受けた真理は、気を取り直すように咳払いをする。
「俺は珠洲真理、GHDCの一員だ」
「GHDC?」
 三木の人を小馬鹿にした眼差しを正面から見返し、真理は扇子を開いた。深紅の桜の花弁が、空間自体をパッと明るくしたようだった。
「意味は察しろ、君は頭が良いんだろう?」
 分かって当然、そんな意地の悪い笑みを真理は三木にプレゼントしている。こうなってしまえば、三木はGHDCの意味を聞くことは出来ない。分からなくとも、プライドが聞くことを許さないだろう。
「……チッ」
 露骨に舌打ちする三木は、怯むことなく東光を見やる。
「遠藤東光だ。御陵高校探偵倶楽部に属している」
 杏子、アサギ、真理、東光。順に見渡した三木は、ハァっと疲れたように溜息をついた。
「アンタ達、実際はどの所属よ」
「正義部だ」
 間髪入れずに当然の答えを放った杏子に、他の三名から非難の声が上がった。
「ざけんな! 正義部だけは絶対に嫌だ!」
「儂もじゃ、そんなキャラじゃない!」
「俺も同意だ、正義部だけは勘弁してくれ」
 また部名の問題が再燃しそうだった。杏子は深々と溜息をつくと、目頭を押さえた。
「……部名に関しては、再考するとしよう。さて、前置きが長くなってしまったな。三木女史に聞きたい事は四つ。まず、一昨日見た事件の詳細を話して貰おう」
「何でアンタ達に話さなきゃならないのよ? ただの興味本位だっていうのなら、帰って頂戴」
「遊びではない! 私は正義を執行し、この学園に蔓延る悪を討ち滅ぼそうとしている!」
「前々から思っていたけど、御厨、アンタ馬鹿でしょう? 何よ悪って、警察でもない貴方に何が出来るって言うの? アンタは夢見がちな、病んでる女子高生! 一歩下がって自分を見なさい、何処に悪を断罪する権利があるのよ。そんな知恵も力もないくせに」
「なっ……!」
「ナニ? 文句でもある? 貴方の何処にそんな力があるの? お父さんに頼んでお金の力で解決でもする? 知力も腕力も、人並み以下の貴方に、何が出来るって言うのよ? こんなゴミみたいな奴らを集めて、何をする気? 去年のミスコンみたいに、悪趣味な仮装パーティーでもしようって言うの?」
 三木は笑った。金属を摺り合わせたような耳障りな笑い声は、放課後の廊下に響き渡った。
「三木女史……!」
 口から漏れるのは、三木の名前だけ。後に続く言葉が見つからなかった。去年のミスコン。あの時に受けた多くの嘲笑が、蘇ったように頭の中に木霊する。
 沢山の笑い声。
 笑い声。
 笑い声。
 笑い声。
 男達の笑い声が、脳裏に木霊する。
 笑い声に雑じって、女性の泣き声が聞こえてくる。
「杏子、下がれ」
 真理に肩を掴まれ、グイッと後ろへ引っ張られる。
 パチンと、真理の手の中で扇子が高い音を立てて閉じられる。
 扇子の音に導かれるように、杏子の意識はこちら側に戻ってきた。嘲笑も泣き声も消え、代わりに廊下に漂う静寂が杏子の中に入り込んできた。
「東光」
 真理の言葉に東光が前に出て、三木の前に立った。頭三つ分ほどの身長差。見下ろされている三木は、たじろいだように後退した。
「な、何よ、暴力に訴えるわけ? そんな事、バ、馬鹿のやる事だわ!」
「……」
「何を言っても無駄だよ。自慢の頭脳じゃ、目の前に迫った危機に対応は出来ないでしょう? それに君は女の子で、東光は男だ」
 風が流れるように紡がれた真理の言葉。聞き流してしまいそうな程に流暢な語り口だったが、その意味をいち早く理解した三木は、自らを抱くようにして明らかに怯えた表情を浮かべた。
「……真理」
 東光が真理を睨むが、真理は扇子で口元を隠した。横からならよく見える、真理の口元は笑っていた。
「分かったわよ、話すから、変な事はしないで頂戴」
「……」
 素直に東光は下がった。代わりに、杏子が前に歩み出る。
 尋ねる事は先ほどと同じ内容だった。
「私は、あそこで科学部の実験をしていたのよ。そしたら、悲鳴が聞こえて。見ると、三年生が倒れていたわ。誰かに殴られているような音が聞こえた。他に誰か見なかったかって? 陸上部の人と、美術部の人が慌ててたわよ。え? その人達以外に? 私は見てないけど、あの近くで同じ時間、仮面の生徒が現れたって話を聞いたけど。私は見てないわ」
 アサギがタブレットに打ち込むのを確認し、次の質問に移る。
「どんな実験かですって? 超音波の実験よ。ちょっとした、玩具を作っていたの。周波数によって振動を変える機材を作って、その上に水を入れたビーカーを置いて、簡易的な洗浄機を作ったの」
「それって、眼鏡屋に行くとある眼鏡の洗浄機みたいなやつ?」
 真理が尋ねると、三木は頷いた。
「実際は洗浄機を作るのが目的じゃなくて、周波数によってどのように水が振る舞うか、それを確認しただけ。室内でやると水が飛び散るかも知れないから、中庭でやっていたの」
 次は、属しているS−NETについて尋ねた。
「S−NET? ……何でそんな事を? まあ、話すけど。……私は何処にも属していないわよ。それが何か? 別に、属さなきゃいけない校則でもあるわけ? あんなの、タダのじゃれ合いでしょう? 私には必要ないわ」
 最後の質問だ。
「三木女史は、真壁志保女史と面識はあったか?」
「……真壁先輩って、先月不審死した生徒よね? 面識はないわ。……事件があるまで名前も知らなかった。私を疑うんだったら、仮面の生徒を追った方がよくない? ムマって言うのかしら? あれが犯人なんじゃないの? それよりも、校内で起こっているって噂の強姦事件。女性として、あっちの方が許せないんだけど」
「……私も同じ意見だ。女性の尊厳を踏みにじる行為、断じて許すわけにはいかない」
 強姦事件。最初、それを解決して正義部の存続を認めて貰おうと思ったが、それを言い出す勇気が杏子にはなかった。胸を埋め尽くす怒り、殺意。正義のヒーローが持ち合わせてはいけない負の感情が、胸の中を埋め尽くす。
「……許せるわけない。……あんな事をした男を、許せるわけない」
 あの時の光景が脳裏を掠める。
 暗い部屋。冷たい床。聞こえる悲鳴。泣き叫ぶ声。男達の笑い声。荒い息遣いと不快な体温が間近に感じられた。
「……おい。おい、ってば! 杏子!」
 ゴンッと、激しい衝撃が頭に落ちてきた。鉄パイプで殴られたような衝撃が全身を駆け巡り、杏子は膝を付いてしまった。
「おい、次に行くぞ」
 見上げると、真理が扇子で肩をポンポン叩いている所だった。いつの間にか、三木の姿は消えていた。科学室に戻ったのだろう。
「アン子、みっともない涙は拭くべきじゃ。人に弱みを見せるとは、愚の骨頂。足元をすくわれるぞ?」
 クツクツと笑うアサギ。気がつくと、目から涙が流れていた。ボロボロと涙がこぼれ落ち、廊下に広がったスカートにシミを作っていた。
「……拭け」
 目の前にチェック柄のハンカチが差し出された。東光だ。杏子は頷くと、ハンカチで頬を流れる涙を拭き取った。
 誰も理由を聞かなかった。聞かれても、簡単に答えられない問題だったから杏子は救われた。
「余り感情的になるなよ。涙で目を曇らしちゃ、見える物も見えなくなる」
 素直に真理の言葉に頷いた。
 次は、美術部だ。生前、真壁志保が在籍し、一昨日の事件の被害者である橘ヒカルが在籍している。
 今回の事件、何かしらのキーとなる美術部へ四名は向かった。
(つづく)
(初出:2012年09月)
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登録日:2012年09月11日 15時43分

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