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浅川こうすけ
著者:浅川こうすけ(あさかわこうすけ)
猫が好き。毛がつやつやの黒猫が特に好き。自分で飼ってるわけではなくて人様の猫相手に猫じゃらしを振ったりしています。でも本心では、自分自身が猫じゃらしにじゃれつきたいのです。時間やしがらみを忘れて一心不乱にじゃれつきたいのです。猫じゃらしを振っているのが美しい奥方ならなお嬉しい。――と、こんなことを真顔でいう30代の未婚男子でございます。
小説/SF

熱闘リングマン

[読切]
日本征服を狙う残虐団と今日も戦うリングマン。しかし、ファミレスのバイトは辞められない。正義のヒーローの給料は安いのだ。強敵、犬サムライを倒したリングマンの元に、ボスからの連絡が入る。挑戦状だ。バイトを早引けして川原に急ぐリングマンの前に現れたのは融合体、サル忍者であった。
 左肩にくいこむ激痛に、リングマンは片膝をついた。
 全身が銀色のリングマンも、夕日をあびて、いまは朱にそまっている。
 その左肩は、夕日よりもなお赤かった。
 袈裟切りの一刀をうけた代償である。
「ウ〜〜〜〜、ワオ〜〜〜〜〜」
 敵の歓喜の咆哮が、夕日の川原にこだました。毛深い手で日本刀を正眼にかまえる着物姿は、一見してサムライのそれだった。
 頭部が犬でなければ、という条件つきで。犬とサムライの融合体。犬サムライであった。
 リングマンは左拳をにぎった。肩にはしった激痛に、はがみする。
 銀行強盗をたくらんだ犬サムライを川原におびきよせることには成功したが、安心して気をぬいたところに一撃うけてしまったのだ。
 ――拳がにぎれるってことは、力がはいるってことだ。いくか。
 リングマンは突進した。
 一気に距離をつめる。
 犬サムライが、日本刀をふりおろした。
 金属同士がぶつかりあう音が、夕焼け空にひびいた。
 見よ!
 リングマンは左手首だけで、日本刀を受けきっていた。
 正確にいえば、左手首にはめたリングによってであった。
「リングマンパ〜ンチ!」
 お決まりの叫びとともに、リングマンは右拳で敵のほおをなぐった。その右手首にも、リングがはまっていた。
「とお!」
 敵が地面とキスするよりも早く、リングマンはジャンプした。
 見はからったように、夕日の光がました。
 リングマンの左右の手首、両足首、そして首にはめられたリングが、まばゆく輝く。夕日をはねかえす五つのリング。装飾をいっさいはぶいたシンプルなリング。リングマンという名の由来であった。
「リングビ〜ム!」
 かけ声ひとつ、リングマンが右手をつきだした。
 右手首のリングの輝きがさらにます。
 手のひらから橙色のビームが照射された。
 空気を灼きながら、犬サムライへとのびていく。
「アオ〜〜〜〜〜ン!」
 あお向けになって股間をぬらした犬サムライに、リングビームが命中した。
 空気をゆるがす大爆発。
 一度撃ってしまったので、明日にならなければ右手のリングビームは使えない。そのことをしっかりと、リングマンは頭に刻んだ。
「もう一発!」
 リングマンは自由落下のなか左足をふった。
 足先から橙色の光線がのび、爆煙を切りさいた。
 二回目の爆発も、地面をゆるがした。
 砂塵が、石くれが、空気中に踊りでる。そのなかには、粉々になった犬サムライもまざっていただろう。
 げに恐ろしきはリングビーム。
 特殊合金製のリングマンリングは、肉眼では判別できないほど微小なスパイラル構造となっている。特殊合金から発せられるバイオエネルギーとスパイラル構造が、リングマン適応者だけにあるツボをダイレクトに刺激。体内の脂肪分や余計な皮質を急速に制御して、高エネルギーを獲得しうる。そのエネルギーは、変身に使ったり、リングビームを放出するのに使用されるのだった。その威力は……。
 砂塵を風が流しさるのに、どれくらいかかっただろうか。夕日はすでに沈み、リングマンの姿もなかった。
 川原には、二個のクレーターができていた。


「くそ!」
 ピーチキャッスルは、スチール机を思いっきりたたいた。拳が真っ赤に染まるが、痛みなど気にならなかった。
 深夜になっても、犬サムライが帰ってこないのだ。
 犬サムライの不甲斐なさに憤っている、というわけではない。薄暗い室内にきしる歯軋りの原因は、自分の無力さにであった。
 ピーチキャッスルには、金も権力もなかった。あるのは、副職先でのちょっとした人望と、融合体を製造できる知識のみだ。
 融合体製造にかかるコストが予想以上だったことが、ケチのつきはじめだった。かなり強引に予算をまわさせたのだ。それでも結果が残ればよかったのだが、リングマンの出現によって計画はことごとく失敗。融合体をより強力にパワーアップするために、また強引に資金をあつめた。いくつかのプロジェクトは、そのために中止になってしまった。以前は廊下ですれちがうたびに、憎々しげににらまれたものだ。
 それがいまはどうだ。冷笑をあびせられるならまだしも、憐憫の目をむける者もいる。
 組織の機材を内緒で売りはらって作ったキジ司祭も、いままでで最高のできだったが、リングマンのリングビームで木っ端微塵。
 借金までしてつくった犬サムライも、おそらく同じだろう。
 この二体は最強といってもよかった。負けた理由は、援護ができなかったためだ。まだ幹部の名は冠されてはいるが、実質はなんの権限もなく、戦闘員を起用することすらできなかった。
 ピーチキャッスルは頭をかきむしった。髪の毛が、ところどころ白い。壁に背をあずけて、そのまま床にすわりこんだ。ため息は、長く細かった。
「終わりだな」
 ひざ頭にひたいを置いて、ピーチキャッスルは体の力をぬいた。
 電子音に目がさめた。
 あわてて顔をあげると、窓から朝日がさしこんでいた。いつのまに眠っていたのだ。
「いかん、遅刻する」
 ピーチキャッスルは、傷む体にむちうって立ちあがった。
 組織からの給金は、すでに下級戦闘員クラスに落ちこんでいた。自分ひとりならなんとか食べていけるが、融合体製造の資金が必要だった。組織とは別に一般的な職について、収入を確保しなければならなかった。
 仕事着に着替えるためロッカーをあけるのと、部屋のドアがあくのは同時だった。
「お前は!」
 ピーチキャッスルは驚愕に目をみひらき、
「サル忍者じゃないか!」
「ただいま戻ったでござる」
 ドアからはいってきたのは、忍者装束を筋肉でふくらませたサルであった。慎重は2メートルに近く、まさに巨漢であった。
「よく帰ってきてくれた」
 ピーチキャッスルはサル忍者にだきついた。
 実力的にはキジ司祭や犬サムライには、はるかにおよばない。いや、むしろいままでの融合体のなかでは、弱い部類にはいる。生まれた直後の話であれば。
「犬サムライのこと、聞いたでござる」
 サル忍者の肩がゆるえた。
 巨大な体躯もふるえる。
 最弱の自分を恥じ、山にこもって修行した成果が、その体躯であった。
「仇を討つでござる」


 輪島輪太郎は額の汗をぬぐった。
 犬サムライに切られた左肩が、一夜あけてもまだ痛むのであった。
「輪島くん」
 呼ばれた声にふりむくと、エプロンをロッカーにしまっている店長がいた。
「悪いけど、今日はちょっと先に帰らせてもらうよ」
「あ、はい」
「店の鍵は、向島さんにわたしてあるから。じゃ、悪いけど、あとよろしくたのむよ」
「お疲れさまです」
 店長が休憩室からでていった。
 輪島はその背中を見送って、イスから立ちあがった。そろそろ休憩時間も終わりだ。
「あと二時間、がんばりますか」
「そうそう、がんばっちゃってください」
 そのアルトに、輪島はゆっくりとふりむいた。
 ウェイトレス姿で立っていたのは、さきほど店長との会話にでてきた向島先輩であった。
 ファミリーレストラン「ドリーミング・ツリー」にバイトとして勤めはじめてから、輪島はすでに二年すごした。はじめのころは、この向島先輩に、失敗のフォローを何度もしてもらった。彼女は、店員だけでなく店長からの信頼も厚い。
「それにしても〜」
 ちょっと間のびした声で、
「輪島くんって、ほんと暑がりねえ」
 と、彼女はおおきな目をさらにおおきく見開く。
 日本征服をねらう残虐団とは、年がら年中戦っている。傷がたえることがなく、やせ我慢の冷や汗は流れっぱなしだ。バイト仲間たちには、暑がりだといってごまかすしかなかった。
 いまこのバイトをやめるわけにはいかなかった。生活が逼迫しているのだ。
 正義のヒーロー・リングマンは、基本的にはボランティアに近く、給料はすずめの涙しかもらえない。危険手当は日本を悪から救ったという誇りのみ。殉職した父のあとをつぐという強い決心がなければ、とうていできない職であった。
 バイトを終え、輪島は私服に着替えた。
 ネックレスが、すずしげな音色を奏でる。
 奇妙なネックレスであった。四つのリングが、じゅず繋ぎになっているのだ。それぞれは、手首足首にはまるくらいの大きさだった。
 その四つのリングと、首にはめたリングとを、指輪くらいのおおきさのリングがつないでいる。
 大小あわせて、合計で六つのリングがあるということだった。
 この六つを体の各首に装着することにより、輪島はリングマンに変身するのであったが、そのことはもちろん秘密だった。店の人間には、ダイエットリングだといつわっている。
 裏口から外にでたところで、携帯電話がなった。輪島はナンバーを確認すると、顔をひきしめた。通話ボタンを押す。
「わたしだ」
 ボスの言葉は、いつも端的だった。
「たったいま、残虐団のプロフェッサー・ピーチキャッスルから矢文がとどいた」
「矢文、ですか?」
「ああ、窓を一枚つきやぶって、わたしのゴルフバックに突きささった。目撃者の話では、サルのような顔だったといっている。ピーチキャッスルお得意の融合体だろう」
「犬の次はサル、か」
「犬サムライを倒した同じ場所に、同じ時間にやってこいということだ。これは挑戦だ」
「わかりました」
 唐突に電話がきれた。輪島は肩をすくめて、また苦笑した。
 翌日。
 輪島はバイトを早引けして、約束の川原にむかって走った。
 正直、早引けするのには抵抗があったが、幸いなことに、店長も急用があるということで休んでいた。
「休み? いいよ〜」
 向島先輩はこころよく承認してくれた。彼女の厚意にむくいるためも、今日の闘いは決して負けられない。
 輪島は公園のトイレにとびこんだ。だれもいないのを確認し、個室にはいる。
「変身!」
 個室のドアのすきまから、まばゆい光があふれだす。
 ドアからはリングマンがあらわれた。
 首、両手首、両足首にリングがはめられていた。五つのリングが、今日も燦然とかがやいていた。


「よくきたでござるな」
 腕組みしたサル忍者が、川原のクレーターの中央で仁王立ちになっていた。
「正義の味方は、悪からは逃げない」
 リングマンはサル忍者と距離をおいて対峙し、人差し指をつきつけた。逃げると減給なのだ。
「ききょ〜!」
 奇声をはっして、戦闘員が飛びかかってきた。頭のてっぺんから足の先まで、紫の全身タイツでつつんでいる。
「リングパンチ!」
 気合一閃、リングマンの右ストレートが炸裂した。
 拳を顔面にうけた戦闘員が、ばったりとあおむけにたおれる。
 リングマンは油断なく、周囲をうかがった。いつものパターンだと、戦闘員が次々に襲ってくるはずだ。
 ――こない。
 思いだしてみれば、犬サムライとの闘いのときには、戦闘員がひとりもいなかった。
 ――残虐団の内部で、なにかおきているのか?
 浮かびかけた疑問は、形になるまえに霧散させた。戦闘が終わってから考えればいいことだ。いまは眼前の敵を屠るのみ。
「とお!」
 リングマンは規定どおりのかけ声ひとつ、空中にジャンプした。
「リングキック!」
 シルバーのボディが、空気を裂いて急降下。重力を味方につけた必殺技だ。
 クレーターの中心に、リングマンの右足がつきささった。
 土砂がふきあがる破壊力は、驚嘆にあたいする。
 しかし、あたらなければ意味がない。
 リングマンは慌てて左右をみまわした。
 背後もふりかえった。
「まさか!」
 リングマンは上空をふりあおいだ。
 改心の笑みをうかべたサル忍者の顔がそこに――なかった。
 消えた。
 としか思えなかった。
 背後の地面が爆音をともなってはぜたのは、次の刹那だった。
「忍法・土遁の術!」
 猿忍者が手裏剣を投げた。
 空を裂く音が、リングマンの鼓膜をふるわせる。
 脳が命令をだすよりもはやく、リングマンは体をひねった。
 外れた手裏剣が、地面に刺さる。
「く」
 かすかな苦鳴が、リングマンの口からもれた。
 かわしそこねた手裏剣が二枚、右肩に刺さっていた。
 残った左腕をサル忍者にむけるリングマン。
 いま必殺の――
「リングビ……」
 左腕から力がぬけた。糸を切られたマリオネットのように、だらりとぶらさがる。
 リングマンは愕然と、みずからの左腕を見おろした。
 犬サムライによる刀傷の影響だと看破するのと、
「火遁の術!」
 サル忍者がシャウトしたのは同時だった。
 跳びずさったリングマンは、左足を灼熱の炎に灼かれた。着地と同時に、地面に膝をつく。
 全身を焼かれるところが、片足ですんだ。
 と、わりきれるほど、リングマンは経験をつんではいなかった。
 ――この融合体、強い。
 こめかみを冷や汗がはいおりる。
 サル忍者がにんまり笑った。その口のはしから、ちろちろと炎がのぞいていた。のどの奥にでも、火炎放射器をしこんでいるにちがいない。
「くくく。これで左足は使えぬな。右腕は手裏剣からにじむトリカブトの毒に麻痺しているでござろう?」
 言葉どおりだった。リングマンは跳びずさりながら、右腕からリングビームをだすつもりだったのだが……。
「左腕は犬サムライに切られたかどうかしたのでござろう? 動かぬのはわかって……」
 みなまで聞く前に、リングマンはジャンプした。
「リングビーム!」
 ふった右足からでたビームが、サル忍者に直撃した。
 人の形をした消し炭が、まばゆい輝きにとけていく。
「右足だけのジャンプでは、たかが知れているでござるな」
 声は背後からした。
 腰に鈍い衝撃が走る。
「ぐえ!」
 リングマンはエビぞりながら、落下した。
 地面にぶつかり、
「がふ!」
 反動でまた空中へ。
 今度は背中で着地した。骨と筋肉が、いやな悲鳴をあげた。
「変わり身の術でござる。のたうてのたうて。わはははは」
 嘲笑の声。
 それが一番ほしかった。その油断が。
 リングマンはカンだけで、声のしたほうへ首をふった。
 首輪が光り、頭頂からリングビームが放出される。
「危ない!」
 その声はマスクのために、くぐもっていた。たったひとりの戦闘員が、横からサル忍者をつきとばす。
「うがああああ」
 戦闘員がリングビームの直撃をうけ、ケシ炭と消えた。
「おのれえ!」
 サル忍者がかみしめた歯の隙間から、怨嗟を押しだした。
 けし飛んだ左腕から、茶色の血が噴きだしているが、まるで意にかいしていなかった。
「よくもピーチキャッスル様を」
 サル忍者の気概にむくいるため、ピーチキャッスルはみずから戦闘員をかってでていたのであった。
 幹部であるはずのピーチキャッスルが、融合体をかばってはてた。その姿が戦闘員のそれであった事実。サル忍者の頭に血がのぼった。
「いまの戦闘員が、幹部のピーチキャッスルだと?」
 リングマンは両足の痛みにあえぎがながら立ちあがった。
「だからどうした」
「きさまあ!」
 サル忍者が一気に距離をつめた。頭に血がのぼっていたということと、無意識下でリングビームを打ちつくしたという計算があった。満身創痍のリングマンに打つ手なし、と脳が命令していたのだろう。
 サル忍者の右手の爪がのびた。
 最後の一撃は忍術ではなく、右手のひとふりという単純さ。
 単純であるだけまちがいもない。
 怒りのエネルギーもある。リングスーツをやぶり、体をほふる威力が、その右手にはこめられていた。
「リングビーム!」
 リングマンの声、一閃。
 白いリングビームがサル忍者の眉間をつらぬいた。
 十円玉大の穴から、黒い煙がゆらり立ちのぼる。
 リングマンはその場に倒れた。
 サル忍者が立ったまま、茶色の泡を体中からふきだはじめた。ぐずぐずと崩れていく。
「ふう」
 ため息ひとつ、リングマンが自分の股間を見下ろした。
 リングスーツに十円玉大の穴があいていた。
 六つめのリングがついた男性器の首。そこから放出されたビームによってあいた穴であった。


 タイムカードを押して、輪島は制服に着替えた。
 ネックレスが、すずしげな音色を奏でる。
 奇妙なネックレスであった。四つのリングが、じゅず繋ぎになっているのだ。それぞれは、手首足首にはまるくらいの大きさだった。
 その四つのリングと、首にはめたリングとを、指輪くらいのおおきさのリングがつないでいる。
 大小あわせて、合計で六つのリングがあるということだった。
「おはようございます」
 店はまだ開店していないが、店員たちはすでに店内の掃除をはじめている時間だった。昨日の死闘で、体中がきしんだ悲鳴をあげているため、輪島は起きるのに時間がかかったのだった。つまり、遅刻である。
「あ〜、輪島くんおはよう〜」
 眠そうな声は、朝だからではなく、彼女特融の魅力であった。向島先輩である。
「おはようございます。あの、店長は……」
「それが、まだきてないのよ〜」
 眉根をよせて、
「急用があるならあるで、いつもなら連絡しれくれるんだけどな〜。困っちゃうわ」
「なにかあったんでしょうか?」
「さあ、そこまでは」
「自宅には電話してみたんですか?」
「ううん、そういえば、まだ」
 向島先輩は、事務所からアドレス帳をとってきた。インデックスのタグに指をつけ、下にずらしていく。ま行でとまった。
「あった、桃城裕次郎。電話番号は〜」
 向島先輩が電話機をひきよせた。
 あれ、と輪島は眉間にしわをよせた。
 いままでは店長と呼んでいたので、名前を気にしたことはなかった。
 桃城。
 桃はピーチ。城はキャッスル。
 ピーチキャッスル。
 残虐団の幹部ピーチキャッスルは、リングビームの直撃で、あとかたもなく消えてしまった。
 まさかな、と輪島は首をふった。
 向島先輩は受話器を耳にあてて、じっと待っている。
 桃城店長は、でてくれないみたいだった。
(了)
(初出:2002年06月)
登録日:2010年06月15日 14時27分

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