著者紹介
樹都 (c)

樹都(いつきのみやこ)

 幼いころの夢は材料工学者。そのまま高専に入学しそうなところだったが、うっかり受験した進学校に入れてしまったおかげで自分は文系なのだと気づく。このとき自分が理解できるぎりぎりの授業をしてくれた現代文の先生を『学ぶ楽しみ』に気付かせてくれた人生最大の師と仰いでいるが、ご本人にはお礼を言ったことがない。

 京都大学で四年間、古い少女漫画を読みながらテーブルトークRPGをして過ごす。後にアミューズメントメディア総合学院ノベルス科に入学。先生方から「飛躍力だけはある」「良くも悪くも画素数の多いデジカメのような文章を書く」等の指摘を頂いて、自分の特徴を把握していく。

 卒業後、教育学部現役合格の肩書きのおかげで塾講師の仕事を得、ときにうつ状態に陥るほど教科教育法(ただし五教科全部)を模索する毎日を送る。一方でぽつぽつと小説を練習してはMIXI(SNS)上に置いていく中で、オフィスマイカの井上真花社長に拾われて電子小説の出版に至る。

「アニメ化も前衛演劇化もできるライトノベル」「男性向けでも女性向けでも通用するエッチ小説」「ケータイ小説愛読者が楽しめるハードSF」などなどを量産する、『硬い表紙』がないからこそのなんでもありな書き手になるのが目標。
履歴
京都大学教育学部に入学するも退学、アミューズメントメディア総合学院を卒業後、塾講師の職を得て電子小説の出版にたどり着く。

樹都の記事

【小説/現代】
  • 花嫁の父 (2011年03月30日 14時29分)
    縁日で父を買ってきた。こういうものは小さいうちに買ってきて丹精するものだ。鋏で頭頂部を刈り、曲がったネクタイを直し、顔を洗って髭を剃る。咲いたら婚約者に紹介しようと思う20代半ばのOLだった。不思議でほほえましい短編小説。
  • MISS (2011年05月24日 14時20分)
    「あいっ! あいっ!」しゃくりあげながら叫ぶ幼児にいらだつ母。いらだちながら離婚の相談をする夫婦たち。夜空を見上げ、なにかがないと思うが何がないのかわからない。神がなかったことにした「それ」による人々の変化とは。
  • 落ちた (2012年05月15日 15時19分)
    落ちたのは私の顔だった。しかし、誰もそのことに気が付かない。どこに置き忘れようかと考えた私は…。現実の顔と社会の中で作り上げてきた顔。男は何を捨てたのだろう。
  • ヤミネコ (2012年11月07日 20時54分)
    国連大使の部屋にするっと入ってきた黒猫。特に部屋の主を気にする様子もなく、蠱惑的な鳴き声をもらす。メス猫を「いい女だった」と称する国連に引くが、誰しも常軌を逸した部分があるものだと思う。猫にまつわるあらぬ話。
【小説/ファンタジー】
  • 僕らになっちゃった僕の話 (2011年02月06日 18時09分)
    僕は何でも知っている。僕はどうして生まれるのか、ふたりがどんなに愛しているのか。僕はどんどん増えて僕らになっていく。“私”の原点であるところの秘めた想いを見つめ直したい。
  • 雪だるまの話 (2011年08月30日 17時39分)
    22歳OL、初めての風呂上がりにビール。香苗が冷蔵庫を開けると、雪だるまがいた。彼氏との口論の末、音信不通となって、キッカケをつかめないと愚痴る香苗に、しゃりしゃりとうなずく雪だるま。彼はいったい何をしに来たのだろう?
【エッセイ/エッセイ】
  • ヤオイ穴の考察 (2012年04月19日 13時07分)
    ヤオイ、ボーイズラブ、メンズラブといった分野では定着している「ヤオイ穴」とはいったいなんなのか? 受け、攻めといった観点から「男性の穴」を考察してみた。