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著者紹介
寺尾豊 (c)

寺尾豊(てらおゆたか)

 小説家になりたいと思ってから、40年以上が経ってしまった。本格的に書き始めてから、まだ3年しか経っていない。50歳過ぎてのデビューは遅すぎると自分でも思っている。

 ここまで遠回りになったのは、文学部で勉強したいとの夢が父親に 認められず、工学部に進学したからである。卒業後は大手印刷会社に入るが、作家への夢は断ちがたく、いまからでも文字を書く仕事に携わろうと、日経マグロウヒル社(現・日経BP社)に転職する。

 仕事で文章を書くようになると、プライベートで小説をしたためる元気をなくして、記者として忙しい毎日を過ごす。転機となるのは、映像部というセクションに異動してから。カメラマンとして、また管理者としての仕事ばかりになり、記事を書く機会がなくなってしまった。それを知った日経ビジネスアソシエの編集長から、エッセーの連載を頼まれる。コーヒー一杯を飲む記事のために北海道出張するなど、いまでは考えられない経費の使い方をしていたが、おもしろければいいだろうと開き直っていた。

 2009年末に日経BP社を円満退社してからは、フリーランスの映像制作者となる。Facebookの投稿で、出版社勤務時代のエピソードを書いていたら受けが良く、さる経営者から「どうせなら小説にして連載してみては」とアドバイスを受ける。真に受けて書いてみたのがデビュー作だ。遠回りにもほどがある。いまでもFacebookでも連載を続けているが、オフ会も開いて、直接読者の意見を聞いて、こっそりストーリーを変更するなど双方向性のある作家を目指している。本当は美人の読者と深い関係になりたいのではと疑われているが、真偽のほどは定かでない。

寺尾豊の記事

【小説/現代】
  • ハザードランプはつけたままで(1) (2013年11月28日 14時09分)
    フリーカメラマンの内村は、生計を立てるためデリヘルのドライバーをはじめた。面接を受け早速仕事に出かけた内村だったが、嫌な予感に背中を冷たい汗がつたう。寺尾氏の現代ミステリー連載開始!
  • ハザードランプはつけたままで(2) (2013年12月02日 21時21分)
    女の子を送迎し、ホテルの前で停車する内村。カメラマンとして自分に欠けているものはなにかと思いをめぐらせ、スマホをいじる元気も失せたころ、時間になっても出てこない女の子に苛立っていると……。
  • ハザードランプはつけたままで(3) (2013年12月17日 08時47分)
    客とトラブルになったデリヘル嬢のいずみちゃんことリコ。ストーカーに狙われるリコは、ドライバーをしている内村にお願いをする。
  • ハザードランプはつけたままで(4) (2013年12月24日 12時47分)
    ケガをしたリコを送り、仕事の続きに戻るため車を発進させた内村。この展開になぜか25年前の風景が浮かんでくる。
  • ハザードランプはつけたままで(5) (2014年01月01日 14時16分)
    一方、リコは母親と自分がデリヘル嬢になるまでの過程を思い出していた。予定を一時間以上すぎて帰ってきた内村だったが、深夜に客が訪れる。
  • ハザードランプはつけたままで(6) (2014年01月07日 18時50分)
    深夜、刑事が部屋に訪れ事情聴取受ける内村。事件があったらしい。リコに寝室へ隠れているよう伝え、刑事達は出て行ったがピンチが迫る。
  • ハザードランプはつけたままで(7) (2014年01月14日 17時30分)
    殺人事件に巻き込まれてしまった内村とリコ。何もしていないのだからと正直に警察に話をすることに決めた2人だったが……。
  • ハザードランプはつけたままで(8) (2014年01月20日 21時08分)
    ウソをついた内村を無視して、2人の刑事はリコを連れ去ろうとしている。抱いたわけでもないリコを愛おしく思う内村だったが、どうすることもできない。連絡も取れなくなり……。
  • ハザードランプはつけたままで(9) (2014年01月27日 16時24分)
    ストーカー男に脅される内村。リコに執心する男だが、内村もまた、リコに会いたくて仕方がないことに気付く。そうして内村がとった行動は……。
  • ハザードランプはつけたままで(10) (2014年01月30日 13時25分)
    きっとまたデリヘルをやっているに違いないと、ネットでリコを探す内村。東京だけで1000件以上ある店の中から探し出すのは容易ではない。やりきれない気持ちになったとき1枚の写真が浮かんだ。
  • ハザードランプはつけたままで(11) (2014年02月03日 19時08分)
    リコとおぼしきデリヘル嬢を指名したものの、急病で来られないと告げられる。新人の子を紹介され、押し切られるようにOKした内村。やがてホテルに現れた女の子は……。
  • ハザードランプはつけたままで(12) (2014年02月06日 19時21分)
    内村はためらうことなく美鈴に抱きついた。父と娘のような感覚に、笑い出すふたり。ドライバーとしての仕事を失った内村は、新たに雇ってくれるよう美鈴に頼むのだが。
  • ハザードランプはつけたままで(13) (2014年02月10日 18時48分)
    奈津美と深い仲になった内村は、紹介してもらったお店でドライバーの仕事を得る。事務所の竹川は完全なオネエであった。
  • ハザードランプはつけたままで(14) (2014年02月13日 12時57分)
    内村と奈津美の前に現れたのはリコであった。連絡が取れなかったリコに、つい責めるような口調になってしまう内村。しかし、天真爛漫なリコは気にする様子もない。
  • ハザードランプはつけたままで(15) (2014年02月17日 16時43分)
    内村たちの後をつけるのはリコだった。お店を変わったリコを指名した内村を不審に思うリコ。ストーカー男とのやり取りが明かされる。
  • ハザードランプはつけたままで(16) (2014年02月20日 14時48分)
    奈津美を銀座のバーに案内し、いい雰囲気でお酒を飲むふたり。そのころリコは客のマンションにいた。
  • ハザードランプはつけたままで(17) (2014年02月24日 19時17分)
    どうしてすぐに内村のところに向かわなかったのか……後悔するリコ。電車の中で向けた殺意は奈津美に対するものであった。一方、奈津美はつきあっていた彼氏に別れ話を告げる。
  • ハザードランプはつけたままで(18) (2014年02月27日 17時05分)
    やさしくリコに話しかける内村を思い出しジェラシーを感じる奈津美。そのころ内村は仕事でリコを送るところだった。
  • ハザードランプはつけたままで(19) (2014年03月03日 17時20分)
    内村と奈津美、そしてリコ。三角関係を呈してきた3人。同棲していた男のマンションに入っていく奈津美を目撃したふたりは、雨の車の中で会話を弾ませる。
  • ハザードランプはつけたままで(20) (2014年03月06日 12時24分)
    奈津美はつきあっていた彼氏の部屋にいた。別れ話を切り出すが、男の態度に感じるのは後悔しかなかった。
  • ハザードランプはつけたままで(21) (2014年03月10日 20時32分)
    彼と別れ、内村の所に戻った奈津美だったが、元彼は執拗だった。さらなるトラブルを予感させる展開に……。
  • ハザードランプはつけたままで(22) (2014年03月13日 12時58分)
    複雑な思いを抱えて、リコは仕事に向かう。また祐太郎も、あっさりと別れて別の男の家で暮らす奈津美に憤りを覚えていた。
  • ハザードランプはつけたままで(23) (2014年03月17日 20時12分)
    仕事が休みになり、デートを楽しむふたり。内村と奈津美は幸せだった。そしてリコと祐太郎の出会いはどのような展開を生むのだろうか?
  • ハザードランプはつけたままで(24) (2014年03月20日 12時30分)
    奈津美から両親に会って欲しいと請われ、カメラマンとしての仕事も目処がたち、運気の流れが変わってきたと思われた矢先、大きく運命を揺り動かす事態が!
  • ハザードランプはつけたままで(25) (2014年03月24日 19時08分)
    警察で事情聴取を受ける内村。動機がありそうな人物と言えば奈津美の元彼でしかありえない。しかし、その元彼にはアリバイがあった。しかし――。
  • ハザードランプはつけたままで(26) (2014年03月31日 18時44分)
    殺された奈津美の元彼である渡辺は麻布署の事情聴取においてシロと判断されていた。奈津美の死を忘れるかのように仕事に励む内村だった。
  • ハザードランプはつけたままで(27) (2014年04月03日 18時16分)
    奈津美が殺された前日、リコと祐太郎は同じベッドの中にいた。そこで内村と奈津美のことを聞いた祐太郎は怒りがこみ上げる。事件の真相はいかに。
  • ハザードランプはつけたままで(28) (2014年04月07日 21時09分)
    リコは真実を祐太郎に告げる。衝撃的な真実は祐太郎の言葉によってただならぬ行動へと駆り立てるのだった。
  • ハザードランプはつけたままで(29) (2014年04月10日 16時59分)
    時間はさかのぼる。大学で友人と旅行の相談をする奈津美がいた。慶応ボーイよりオジサンを選んだ奈津美を不思議がる亜由美。事件の真相が。
  • ハザードランプはつけたままで(30) (2014年04月14日 19時38分)
    絡みあった糸は必然だったのだろうか。奈津美の元を訪れたリコはバッグに隠し持っていた包丁を取り出し……。
  • ハザードランプはつけたままで(31) (2014年04月17日 12時37分)
    リコは内村と連絡を取った。復讐のため内村をも殺害しようとするが、真実が明らかとなり泣き崩れしかないリコだった。
  • ハザードランプはつけたままで(32) (2014年04月21日 23時42分)
    リコは取調室で覚悟を決め、素直に自白していた。奈津美に謝りたい一心だった。アリバイを作り、つかまらないよう周到に計画した渡辺だったが悪いことはできない。事件の顛末が明らかになる。
  • ハザードランプはつけたままで(33) (2014年04月24日 13時37分)
    いちどは否定された内村とリコの関係。殺人教唆でつかまった祐太郎の告白。内村がかつて捨てた女との邂逅。ついに最終回を迎えたハザード。内村の想いが収束してゆく。